README.md

English | 日本語

2018.3 SDSoC™ 開発環境チュートリアル ほかのバージョンを参照
プラットフォームの作成
概要	演習 1: Zynq UltraScale+ MPSoC プロセッサ デザイン用の DSA の作成	演習 2: SDSoC プラットフォームの作成	演習 3: カスタム プラットフォームの使用

概要

SDSoC™ 開発環境は、Zynq®-7000 SoC または Zynq UltraScale+™ MPSoC デバイスを使用してヘテロジニアス エンベデッド システムをインプリメントするのに必要なツールです。

このチュートリアルでは、SDSoC プラットフォームの作成方法を説明し、そのプラットフォーム上で SDSoC アプリケーション例を作成して実行します。ハードウェア プラットフォームの作成には Vivado® Design Suite を、SDSoC アプリケーションを含むソフトウェア プラットフォームの作成には SDx™ 統合環境 (IDE) を使用します。

プラットフォームのコンセプトは SDSoC 環境には不可欠で、SDSoC アプリケーションをビルドするハードウェア、ソフトウェア、メタデータ コンポーネントを定義します。SDSoC プラットフォームでは、ベース ハードウェアおよびソフトウェア アーキテクチャおよびアプリケーション コンテキストが定義されます。これには、プロセッシング システム、外部メモリ インターフェイス、カスタム入力/出力、ソフトウェア ランタイムが含まれます。ソフトウェア ランタイムには、オペレーティング システム (ベアメタルの場合もあり)、ブートローダー、プラットフォーム ペリフェラルやルート ファイル システムのドライバーが含まれます。SDx 環境内で作成したプロジェクトは、すべて特定のハードウェア プラットフォームをターゲットとし、sds++/sdscc システム コンパイラ (sds++ と呼ぶ) などのツールを使用して、そのプラットフォームのアプリケーション特有のハードウェア アクセラレータおよびデータ モーション ネットワークをカスタマイズします。

このチュートリアルには、スタンドアロンまたはベアメタル ソフトウェア ランタイム環境で動作する Zynq UltraScale+ MPSoC ベースの ZCU102 ボードをターゲットにした 3 つの演習が含まれます。プラットフォームを構成するハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントをビルドする方法を手順ごとに説明します。

1. プラットフォームのデバイス サポート アーカイブ (DSA) と呼ばれるハードウェア コンポーネントを作成します。

   1. DSA には、IP インテグレーター ハードウェア デザインとデザインのメタデータ プロパティが含まれます。

2. ソフトウェア コンポーネントを定義して、それらをハードウェア DSA とマッチングさせて SDSoC プラットフォームを作成します。

   1. SDx IDE とその 4 つの段階プロセスを使用してカスタム プラットフォームを作成します。

3. SDSoC ハードウェア アクセラレーション アプリケーションを新しいプラットフォームに作成して実行します。

Zynq ファミリでサポートされるプラットフォームでは、ハードウェアおよびソフトウェアのシステム デザインをパーティションして最適化可能な製品を開発できるように、Arm ベースのプロセッサ システム (PS) と高パフォーマンスのユーザー プログラマブル ロジック (PL) がまとめられます。次の図は、プラットフォームが作成される Zynq デバイスの機能を示しています。

Zynq ベースのプラットフォームでは、PS Arm プロセッサ コア、統合 PS I/O (MIO) ペリフェラル ブロック、PS 外部 DDR メモリ コントローラー、多数のコンフィギュレーション可能な PS to PL および PL to PS インターフェイスのほか、PL 用にデザインされたロジック ブロックも使用できます。

SDSoC 環境の詳細は、『SDSoC 環境ガイド』 (UG1027) および『SDSoC 環境プラットフォーム開発ガイド』 (UG1146) を参照してください。

ハードウェアおよびソフトウェア要件

このチュートリアルを実行するには、2018.3 SDx をインストールしておく必要があります。インストール手順、リリース ノート、インストールおよびライセンスの詳細は、『SDSoC 環境リリース ノート、インストール、およびライセンス ガイド』 (UG1294) を参照してください。すべて SDx 環境に、ターゲット デバイスのプラグラムおよびカスタム ハードウェア プラットフォームの開発のために Vivado Design Suite が含まれます。ターゲット ボードがなくてもビルド手順はすべて終了できますが、ハードウェアでのテストには ZCU102 が必要です。

このプラットフォーム作成のチュートリアルの手順に従うと、スタンドアロン ターゲット アプリケーション用の ZCU102 SDSoC プラットフォームが生成できます。Linux オペレーティング システム ターゲット環境内で実行できるアプリケーションの作成については、『SDSoC 環境プラットフォーム開発ガイド』 (UG1146) を参照してください。Linux ターゲット アプリケーションは Linux ホスト マシンでビルドする必要がありますが、スタンドアロン ターゲット アプリケーションは Windows または Linux ホスト マシンのいずれかでビルドできます。

次は、このチュートリアルに最低限必要なソフトウェアおよびハードウェア要件です。

• [SDSoC 2018.3 開発環境] (https://japan.xilinx.com/support/download.html)

  • UG1294: リリース ノート、インストール、およびライセンス ガイド

• ZCU102 評価ボード

  • FAT32 フォーマットの SD カード

  • ZCU102 USB to UART インターフェイス用 USB Host Type-A to mini-USB ケーブル

  • Silicon Labs CP210x の Host PC USB to UART ドライバー

    • XTP426: Silicon Labs CP210x USB-to-UART インストール ガイド

関連情報

• 演習 1: Zynq UltraScale+ MPSoC プロセッサ デザイン用の DSA の作成
• 演習 2: SDSoC プラットフォームの作成
• 演習 3: カスタム プラットフォームの使用

---

^{Copyright© 2019-2019 Xilinx}

この資料は表記のバージョンの英語版を翻訳したもので、内容に相違が生じる場合には原文を優先します。資料によっては英語版の更新に対応していないものがあります。日本語版は参考用としてご使用の上、最新情報につきましては、必ず最新英語版をご参照ください。