Uguisu 0.8 Release

[marihachi]

https://github.com/uguisu-dev/uguisu/tree/v0.8.2

新しい言語機能のサポート

以下の言語機能が新たに追加されます。

• 構造体
• 配列
• 文字型と文字リテラル

構造体

複数のフィールドを持つデータ型をユーザーが定義できます。

以下は構造体の使用イメージです。

// declare (top-level scope)
struct Point {
    x: number,
    y: number,
}

// create
var p: Point = new Point { x: 1, y: 2 };

// use
console.writeNum(p.x);
console.writeNum(p.y);

配列

複数のデータをまとめて扱うことができます。

以下は配列の使用イメージです。

// define
var x: array = [1, 2, 3];

// use
console.writeNum(x[0]);

余談: 配列要素の型は静的に解析されませんが、将来的には解析したいと思っています。

文字型と文字リテラル

文字型(char)は1つの文字データを保持できる型です。
char型はUnicodeスカラ値で表現されます。

また、ビルトイン関数を使用することで以下のような操作が可能です。

• 文字列とchar型配列の相互変換
• 文字とUnicodeスカラ値(数値)の相互変換

文字リテラルはシングルクォートを使って記述できます。

var x: char = 'あ';

文法チェック機能の強化

2つ以上の文法エラーがある場合でも検出できるようになりました。

プロジェクト機能のサポート

将来的に複数のモジュールを作成できるようにするため、段階的にプロジェクト機能がサポートされます。

プロジェクト機能のサポートに伴って、JavaScript APIでソースコードを直接実行する機能は廃止されました。

プロジェクト機能をサポートするためにCLIコマンドにも変更が加えられました。
これまでコマンドを実行するときはスクリプトファイルへのパスを指定していましたが、これからはプロジェクトのあるディレクトリを指定するようになります。

プロジェクトの作成とスクリプトの実行は、以下のコマンドで行います。

$ uguisu new ./my-project
$ uguisu run ./my-project

runコマンドはデフォルトでコードチェックを行います。

checkコマンドを使用して事前にコードチェックを行う場合は、runコマンドのコードチェック処理をスキップすることもできます。
その場合はrunコマンドに--skip-checkオプションを指定してください。

$ uguisu check ./my-project
$ uguisu run --skip-check ./my-project

ビルトイン関数のリニューアル

リニューアル後の構成については以下のドキュメントを参照してください。
https://github.com/uguisu-dev/uguisu/blob/v0.8.2/docs/syntaxes_ja.md#%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%B3%E9%96%A2%E6%95%B0

変更内容についてはCHANGELOGを参照してください。
https://github.com/uguisu-dev/uguisu/blob/v0.8.2/CHANGELOG.md