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AS情報を作成するためのテスト実施方法

Nozomi Sawada edited this page Nov 27, 2018 · 42 revisions

AS情報を作成するためのテスト実施方法

2018-11-21

このテストについて

このテストは、JIS X 8341-3:2016 に基づくウェブコンテンツ作成の際に必要となる「アクセシビリティ・サポーテッド (AS) 情報」を作成するためのものです。このテストによって、ブラウザやスクリーンリーダーがウェブ技術 (HTML や CSS など) にどの程度対応しているか確認し、その結果をもとに AS 情報を作成します。

このリポジトリのディレクトリ構成や、テストケース・テストコードの説明については README.md をご参照ください。

テスト実施方法

テストは、以下の手順で実施します。

  1. テストケースの内容を確認
  2. テストコードをブラウザで開いて、テスト手順に従って操作
  3. 「期待される結果」の内容を満たしているか確認
  4. テスト結果を入力

1. テストケースの内容確認

GitHub に公開されているテストケースの以下の内容を確認します。

  • テストの目的
  • テストコードの番号
  • テスト手順
  • 期待される結果
  • テスト実施時の注意点

なお、テスト手順、期待される結果、テスト実施時の注意点については、ブラウザなど視覚閲覧環境のテストを行う場合と、スクリーンリーダーなど音声閲覧環境のテストを行う場合とで内容が異なるものがあります。 それぞれ該当する内容を確認してください。

2. テストコードをブラウザで開いて、テスト手順に従って操作

1. で確認したテストコードをブラウザで開いて、テスト手順に従って操作します。 その際、操作内容及びその操作によって得られた結果を記録します。

操作内容:どのリンクをクリックしたか、どのキーを用いて操作したかなど

得られた結果:ブラウザに表示された内容、スクリーンリーダーが読み上げた内容など

3. 「期待される結果」の内容を満たしているか確認

2. で得られた結果が、テストケースの「期待される結果」の内容を満たしているか確認します。期待される結果が複数の項目からなる場合は、項目ごとに確認します。

4. テスト結果の入力

テスト結果を AS テスト結果入力フォームから入力します。入力項目や注意事項については、テスト結果の入力 をご確認ください。

なお、上記フォームからの入力がうまくいかない場合は、テスト結果をメールでお送りいただくことも可能です。

メールによるテスト結果の送信については以下をご確認ください。

メールによるテスト結果の送信について

テスト実施時の注意点

  • 視覚閲覧環境でテストを行う際は、追加しているアドオンや拡張機能、初期設定から変更・追加している設定によってテスト結果に影響を与える可能性があります。これを避けるためにプライベートウィンドウなどを使用してください。
  • スクリーンリーダーなどの支援技術について、初期設定を変更している場合、変更内容がテスト結果に影響を与える可能性があります。「支援技術の一般的な設定」をご確認いただき、その内容と異なる設定または追加の設定を行っている場合には、設定内容を AS テスト結果入力フォームの「支援技術に対する追加の設定」に入力してください。

テスト結果の入力

テスト結果は、AS テスト結果入力フォームから入力してください。入力項目は以下の通りです。

1. テストケースの番号

テストケース番号のうち、"WAIC-TEST-" 以降を入力してください。 例:WAIC-TEST-0001-01 の場合、0001-01 を入力します。

2. テスト実施日

テストを実施した日を YYYY/MM/DD の形式で入力します。

3. テスト実施者

  • 氏名
  • メールアドレスを入力します。 ここに入力いただいたメールアドレスは、テスト結果の内容についてテスト実施者へ確認する必要がある場合にのみ使用します。それ以外の目的で使用することはありません。

4. テスト実施環境

  • OS
  • ブラウザ
  • 支援技術
  • 支援技術に対する追加の設定 「支援技術の一般的な設定」をご確認いただき、その内容と異なる設定または追加の設定を行っている場合には、その設定内容を入力してください。

OS、ブラウザ、支援技術のバージョンを確認する方法については、「テスト実施環境の確認方法」をご確認ください。

5. テスト結果

ビジュアルブラウザのテストを行う場合はテストケースの「期待される結果 (視覚閲覧環境)」について、以下を入力してください。 スクリーンリーダーのテストを行う場合はテストケースの「期待される結果 (音声閲覧環境)」について、以下を入力してください。 なお、期待される結果が複数の項目からなる場合には、項目ごとに入力します。

  • 期待される結果 「期待される結果 (視覚閲覧環境)」又は「期待される結果 (音声閲覧環境)」の内容をコピーします。

例(WAIC-TEST-0001-01 の場合): (視覚閲覧環境)代替テキストやコンテンツと誤解されるようなファイル名や URL などが表示されない (音声閲覧環境)アイコン画像の代替テキストは何も読み上げられず、リンクテキスト “ウェブアクセシビリティ基盤委員会公開サイト” のみが読み上げられる

  • 操作内容 マウスやキーボードなどで操作した内容を入力してください。 例(WAIC-TEST-0001-01 の場合): (視覚閲覧環境)ブラウザを画像非表示に設定変更し、表示内容を確認した (音声閲覧環境)リンク「ウェブアクセシビリティ基盤委員会公開サイト」に Tab キーで移動した。
  • 得られた結果 上記「操作内容」に入力した操作の結果、得られた内容を入力してください。 例(WAIC-TEST-0001-01 の場合):(視覚閲覧環境)リンクテキスト「ウェブアクセシビリティ基盤委員会公開サイト」のみが表示され、画像のファイル名や URL 等は表示されなかった。 (音声閲覧環境)リンクテキスト「ウェブアクセシビリティ基盤委員会公開サイト」のみ読み上げられた。
  • 期待される結果を満たしているか ? 上記の得られた結果が「期待される結果」を満たしているかどうか、ラジオボタンを選択します。

6. 備考

テスト結果入力の際、フォームに記載しきれなかった事項や補足事項などありましたら入力してください。

テスト実施環境の確認方法

OSとそのバージョンの確認方法

Windows 10 (Fall Creators Update適用済) の場合

  1. スタートボタンから→[設定]→[システム]→[バージョン情報]と進む。
  2. 「Windows の仕様」にあるエディション、バージョン、OSビルドの内容を記入する

ブラウザとそのバージョンの入力方法

Firefox の場合

  1. [ヘルプ]→[Firefoxについて]と進む
  2. バージョン情報を確認して記入する

Internet Explorer の場合

  1. [ヘルプ]→[バージョン情報]と進む
  2. バージョン情報を確認して記入する

Google Chrome の場合

  1. [Google Chromeの設定] メニュー → [ヘルプ] → [Google Chrome について] と進む
  2. バージョン情報を確認して記入する

支援技術とそのバージョンの入力方法

NVDA の場合

  1. [NVDAメニュー]→[ヘルプ]→[NVDAについて]と進む
  2. Version: の値を確認して記入する

PC-Talkerの場合

  1. [PC-Talkerメニュー]→[バージョン情報]と進む
  2. バージョン情報を確認して記入する

支援技術の一般的な設定

NVDA の場合

NVDA 2018.2 およびそれ以降の場合

  1. [NVDAメニュー]→[設定]→[設定]を選択
  2. 設定ダイアログにてカテゴリを選択して、ダイアログの中の設定項目を確認・変更する

NVDA 2018.1 までの場合

  1. [NVDAメニュー]→[設定]→(それぞれの設定ダイアログ)を選択
  2. 設定項目を確認・変更する

重要な設定項目のデフォルト値と推奨値

  • 「音声」カテゴリ → 音声エンジン : OneCore 音声または JTalk など日本語を適切に読み上げる設定
  • 「書式とドキュメント情報」カテゴリ → 要素 → リンク : チェック(デフォルト値)

PC-Talkerの場合

  1. [PC-Talkerメニュー]→(それぞれの設定ダイアログ)を選択
  2. 設定項目を確認・変更する

重要な設定項目のデフォルト値と推奨値

  • [アプリケーション拡張設定]→Internet Explorer ダイレクト操作キーを使用する:チェックなし(デフォルト値)
  • [アプリケーション拡張設定]→Internet Explorer エディット操作を NetReader互換の操作方式にする:チェックなし(デフォルト値)
  • [アプリケーション拡張設定]→Internet Explorer マウスを追従する:チェック(デフォルト値)