diff --git a/guides/source/ja/documents.yaml b/guides/source/ja/documents.yaml index 0f5989d289..61cfa4536a 100644 --- a/guides/source/ja/documents.yaml +++ b/guides/source/ja/documents.yaml @@ -6,6 +6,10 @@ name: Rails をはじめよう url: getting_started.html description: Railsのインストール方法と最初のRailsアプリケーションの作成に必要なすべてを解説します。 + - + name: Ruby on Rails インストールガイド + url: install_ruby_on_rails.html + description: Rubyプログラミング言語とRuby on Railsのインストール方法について解説します。 - name: Dev Containerでの開発ガイド url: getting_started_with_devcontainer.html diff --git a/guides/source/ja/install_ruby_on_rails.md b/guides/source/ja/install_ruby_on_rails.md new file mode 100644 index 0000000000..4573d98e83 --- /dev/null +++ b/guides/source/ja/install_ruby_on_rails.md @@ -0,0 +1,133 @@ +Ruby on Rails インストールガイド +=========================== + +本ガイドでは、Rubyプログラミング言語とRailsフレームワークをOS(オペレーティングシステム)にインストールする手順を説明します。 + +OSにはRubyがプリインストールされている場合もありますが、最新でないことが多いうえに、アップグレードできないようになっています。[Mise](https://mise.jdx.dev/getting-started.html)などのバージョン管理ソフトウェアを使うことで、最新バージョンのRubyをインストールできるようになり、アプリごとに異なるバージョンのRubyを使い分けることも、新しいバージョンがリリースされたときのアップグレードも手軽に行えるようになります。 + +Dockerが使える環境であれば、自分のコンピュータにRubyやRailsを直接インストールする代わりに、Dev Container環境内でRailsを実行することも可能です。詳しくは[Dev Containerガイド](getting_started_with_devcontainer.html)を参照してください。 + +-------------------------------------------------------------------------------- + +## OSごとのRubyインストール方法 + +今使っているOSに応じて、以下のセクションを参照してください。 + +* [macOS](#macosにrubyをインストールする) +* [Ubuntu](#ubuntuにrubyをインストールする) +* [Windows](#windowsにrubyをインストールする) + +TIP: `$`で始まるコマンドはターミナルで実行してください。 + +TIP: 訳注: [Rails Girls インストール・レシピ](https://railsgirls.jp/install)にもRubyとRailsのインストール方法が記載されています。こちらではmacOS環境のRubyインストールに[rbenv](https://github.com/rbenv/rbenv)を使っています。 + +### macOSにRubyをインストールする + +これらの手順を実行するには、macOS Catalina 10.15以降が必要です。 + +macOSでRubyをコンパイルするために必要な依存関係をインストールするには、Xcode Command Line ToolsとHomebrewが必要です。 + +ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。 + +```shell +# Xcode Command Line Toolsをインストールする +$ xcode-select --install + +# Homebrewと依存関係をインストールする +$ /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)" +$ echo 'export PATH="/opt/homebrew/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc +$ source ~/.zshrc +$ brew install openssl@3 libyaml gmp rust + +# Miseバージョンマネージャをインストールする +$ curl https://mise.run | sh +$ echo 'eval "$(~/.local/bin/mise activate)"' >> ~/.zshrc +$ source ~/.zshrc + +# MiseでRubyをグローバルにインストールする +$ mise use -g ruby@3 +``` + +### UbuntuにRubyをインストールする + +これらの手順を実行するには、Ubuntu Jammy 22.04以降が必要です。 + +ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。 + +```bash +# aptで依存関係をインストールする +$ sudo apt update +$ sudo apt install build-essential rustc libssl-dev libyaml-dev zlib1g-dev libgmp-dev + +# Miseバージョンマネージャをインストールする +$ curl https://mise.run | sh +$ echo 'eval "$(~/.local/bin/mise activate)"' >> ~/.bashrc +$ source ~/.bashrc + +# MiseでRubyをグローバルにインストールする +$ mise use -g ruby@3 +``` + +### WindowsにRubyをインストールする + +Windows Subsystem for Linux(WSL)は、WindowsでのRuby on Rails開発に最適なエクスペリエンスを提供します。WSLではWindows内でUbuntuを実行するため、production(本番)環境でサーバーが実行される環境に近い環境で作業できます。 + +Windows 11、またはWindows 10バージョン 2004 以降(ビルド 19041 以降)が必要です。 + +PowerShell(またはWindowsコマンドプロンプト)を開いて、以下を実行します。 + +```bash +$ wsl --install --distribution Ubuntu-24.04 +``` + +インストールプロセス中に再起動を求められる場合があります。 + +インストールが終わると、スタートメニューからUbuntuを開けるようになります。プロンプトが表示されたら、Ubuntuユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。 + +続いて、以下のコマンドを実行します。 + +```bash +# aptで依存関係をインストールする +$ sudo apt update +$ sudo apt install build-essential rustc libssl-dev libyaml-dev zlib1g-dev libgmp-dev + +# Miseバージョンマネージャをインストールする +$ curl https://mise.run | sh +$ echo 'eval "$(~/.local/bin/mise activate bash)"' >> ~/.bashrc +$ source ~/.bashrc + +# MiseでRubyをグローバルにインストールする +$ mise use -g ruby@3 +``` + +Rubyがインストールされたことを確認する +--------------------------- + +Rubyがインストールされたら、以下のコマンドを実行して動作を確認できます。 + +```bash +$ ruby --version +ruby 3.3.6 +``` + +Railsをインストールする +---------------- + +Rubyの「gem」とは、RubyのライブラリであるRubyプログラムの自己完結型パッケージです。Rubyの`gem`コマンドを使うことで、[RubyGems.org](https://rubygems.org)から最新バージョンのRailsと依存関係をインストールできます。 + +以下のコマンドを実行して最新のRailsをインストールし、ターミナルで使えるようにします。 + +```bash +$ gem install rails +``` + +Railsが正しくインストールされていることを確認するには、以下のコマンドを実行するとバージョン番号が表示されます。 + +```bash +$ rails --version +Rails 8.0.0 +``` + +NOTE: `rails`コマンドが見つからない場合は、ターミナルを再起動してみてください。 + +以上で、RubyとRailsのインストールが完了します。[Railsをはじめよう](getting_started.html)ガイドに進みましょう!