Skip to content

Latest commit

 

History

History
2170 lines (1554 loc) · 107 KB

README_ja.md

File metadata and controls

2170 lines (1554 loc) · 107 KB

Git フライトルール

🌍 EnglishEspañolРусский简体中文한국어Tiếng ViệtFrançais日本語

フライトルールとは?

宇宙飛行士(ここでは、Git を使う開発者)が問題に対処するためのガイドです。

フライトルールは、苦心して得た知識体系を、何か起きたときの手順の一つ一つとその理由を記したマニュアルにまとめたものです。基本的に、シナリオごとに標準的な対処法が事細かに説明されています。[...]

マーキュリー計画のチームが知見を集め始めた 1960 年代から、NASA は私たちの失敗や災難とその解決策を収集してきました。知見の大全は今や、エンジンの不調からハッチハンドルの故障やコンピュータの不具合に至る問題とその対処法に関する、数千ものリストになりました。

— Chris Hadfield, An Astronaut's Guide to Life.

この文書で使う記法について

文書の全ての例で、明確さのため、現在のブランチとステージされた編集の有無を表示するようカスタマイズされた Bash プロンプトを使います。 括弧内にブランチ名を書き、ブランチ名の横の * はステージされた編集があることを示します。

全てのコマンドは Git バージョン 2.13.0 から動くはずです。 Git のバージョンアップについては Git のウェブサイト を参照してください。

Join the chat at https://gitter.im/k88hudson/git-flight-rules

目次

リポジトリ

ローカルリポジトリを初期設定したい

既存のディレクトリを Git リポジトリとして初期設定するには、次を実行します。

(my-folder) $ git init

リモートリポジトリをクローンしたい

リモートリポジトリをクローン(コピー)したいときは、リポジトリの URL をコピーし、次を実行します。

$ git clone [url]

すると、リモートリポジトリと同名のフォルダにリポジトリの内容が保存されます。 リモートリポジトリのあるサーバに接続できる必要があります。大抵の場合インターネット接続があれば大丈夫です。

リモートリポジトリと異なる名前のフォルダにクローンしたいときは、次のようにします。

$ git clone [url] name-of-new-folder

間違ったリモートリポジトリを設定してしまった

問題はいくつかの場合に分けられます。

間違ったリポジトリをクローンしてしまったときは、git clone で作ったディレクトリを削除して、正しいリポジトリをクローンし直せばよいです。

間違ったリポジトリを既存のローカルリポジトリの origin に設定してしまったときは、次のように origin の URL を変更しましょう。

$ git remote set-url origin [url of the actual repo]

ほかの問題はこの StackOverflow トピックを参照してください。

他の人のリポジトリにコードを書き加えたい

Git では、アクセス権がないかぎり他の人のリポジトリに書き込むことはできません。 GitHub は Git リポジトリのホスティングサービスであって Git 自体とは異なるものですが、GitHub でもやはり同様です。 しかし、パッチでコードを提案することができます。 GitHub ならフォークとプルリクエストの機能がこれにあたります。

まずはフォークについて説明しましょう。 フォークはリポジトリのコピーです。 Git 自体の機能ではないものの、GitHub, BitBucket, GitLab やその他のホスティングサービスにはこの機能があり、各サービスの UI を通して実行できます。

プルリクエストでコードを提案するには

リポジトリをフォークしたら、ローカルマシンにクローンして編集しましょう。 ちょっとした編集なら GitHub 上でもできるでしょうが、この文書は GitHub フライトルールではないので、ローカルで編集する方法を説明します。

# ssh を使う場合
$ git clone [email protected]:k88hudson/git-flight-rules.git

# https を使う場合
$ git clone https://github.com/k88hudson/git-flight-rules.git

できたディレクトリに cd で移動し、git remote を実行してください。 リモートのリストが表示されるはずです。 ただ、おそらく表示されるのは k88hudson/git-flight-rules を参照する origin だけなので、自分がフォークして作った方のリモートも用意する必要があります。

Git では、自分自身のリポジトリのリモートは origin、フォークした元のリポジトリには upstream と名付けるのが一般的です。 これにならって、まず、リモート origin の名前を upstream に変更しましょう。

$ git remote rename origin upstream

実は git remote set-url でも同じことができますが、時間と手間が余計にかかります。

次に、自分のプロジェクトを参照する新しいリモートを作成します。

$ git remote add origin [email protected]:YourName/git-flight-rules.git

この時点でリモートは二つです。

  • origin は自分のリポジトリを参照しています。
  • upstream は元のリポジトリを参照しています。

origin は読み取り・書き込みの両方ができ、upstream は読み取り専用です。

編集が済んだら、編集を(通常はブランチ内から)リモート origin にプッシュしましょう。 ブランチ内にいる場合、次のように --set-upstream を使うと、次回から同じブランチからプッシュする際にリモートを指定せずに済みます。

$ (feature/my-feature) git push --set-upstream origin feature/my-feature

Git で CLI からプルリクエストを送る方法はありません(hub のようなツールを使えば別ですが)。 プルリクエストを送りたいときは、GitHub(あるいは他のホスティングサービス)上でプルリクエストを作成してください。 元のリポジトリとフォークしたリポジトリの紐付けはホスティングサービスが自動的にしてくれます。

プルリクエストの後、コードレビューのフィードバックに対応するのを忘れないようにしましょう。

フォークしたリポジトリを、元のリポジトリの最新版に合わせて更新したい

そのうち upstream リポジトリが更新され、自分の origin にプルしたくなるかもしれません。 自分だけでなく他の人も共同作業していることを忘れないようにしてください。 自分のフィーチャーブランチにいて、これを元のリポジトリに合わせて更新したい場合を想定します。

元のプロジェクトを参照するリモートは設定してありますか? まだなら今やってしまいましょう。 通常はリモートの名前に upstream を使います。

$ (main) git remote add upstream <link-to-original-repository>
# $ (main) git remote add upstream [email protected]:k88hudson/git-flight-rules.git

これで upstream から最新版を取得できるようになりました。

$ (main) git fetch upstream
$ (main) git merge upstream/main

# コマンド一つでもできる
$ (main) git pull upstream main

コミットの編集

何をコミットしたかわからなくなった

何も考えず git commit -a で編集をコミットしてしまい、その内容がわからないとします。 現在の HEAD の最新のコミット内容は次のように表示できます。

(main)$ git show

もしくは次の通りです。

$ git log -n1 -p

特定のコミットの時点のファイルの中身を見たいときは次のようにします(<commitid> は見たいコミット)。

$ git show <commitid>:filename

コミットメッセージに間違った内容を書いてしまった

コミットメッセージに間違った内容を書いてしまったとします。 コミットがまだプッシュされていない場合は、次のようにして編集は変えずにコミットメッセージを編集できます。

$ git commit --amend --only

デフォルトのテキストエディタが開き、コミットメッセージを編集できます。 次のようにして、一つのコマンドでいっぺんにやることもできます。

$ git commit --amend --only -m 'xxxxxxx'

すでにコミットをプッシュしてしまった場合、コミットを修正して強制プッシュすることはできますが、おすすめしません。

間違った名前・メールアドレスでコミットしてしまった

コミットが一つだけなら、次のように修正します。

$ git commit --amend --no-edit --author "New Authorname <[email protected]>"

あるいは、名前とメールアドレスを git config --global author.(name|email) で正しく設定してから、次を実行します。

$ git commit --amend --reset-author --no-edit

履歴すべてについて変更したい場合は、git filter-branch の man ページを参照してください。

直前のコミットからファイルを削除したい

直前のコミットから特定のファイルに関する編集を削除するには次のようにします。

$ git checkout HEAD^ myfile
$ git add myfile
$ git commit --amend --no-edit

直前のコミットで新たに追加したファイルを(Git のみから)削除したいときは次の通りです。

$ git rm --cached myfile
$ git commit --amend --no-edit

このコマンドは、不要なファイルをパッチにコミットしてしまい、強制プッシュでリモートのパッチを更新したいときに特に便利です。 オプション --no-edit は既存のコミットメッセージを変更しないようにするためのものです。

直前のコミットを削除したい

すでにプッシュしたコミットを削除するには次のようにします。 ただし、編集履歴が不可逆的に変更され、リポジトリから変更内容をプルしてしまった他の人の編集履歴は滅茶苦茶になります。 要するに、よくわからない場合は絶対にしないでください。

$ git reset HEAD^ --hard
$ git push --force-with-lease [remote] [branch]

まだコミットをプッシュしていない場合は、次のようにして(ステージされた編集はそのままで)直前のコミットをする前の状態に Git をリセットできます。

(my-branch*)$ git reset --soft HEAD@{1}

これはプッシュしていない場合にのみ有効な方法です。 プッシュしてしまった場合、本当に安全な方法は git revert SHAofBadCommit だけです。 このコマンドは、直前のコミットを相殺するようなコミットを新たに作成します。 プッシュしたブランチがリベースについて安全である場合(つまり、他の開発者がプルすることを想定していない場合)は、git push --force-with-lease を使っても大丈夫です。

特定のコミットを削除したい

上と同様に、やむを得ない場合以外絶対に行わないでください。

$ git rebase --onto SHA1_OF_BAD_COMMIT^ SHA1_OF_BAD_COMMIT
$ git push --force-with-lease [remote] [branch]

あるいは、対話的 rebase で削除したいコミットに対応する行を選択して削除します。

修正したコミットをリモートにプッシュしようとしたら、エラーメッセージが出た

To https://github.com/yourusername/repo.git
! [rejected]        mybranch -> mybranch (non-fast-forward)
error: failed to push some refs to 'https://github.com/tanay1337/webmaker.org.git'
hint: Updates were rejected because the tip of your current branch is behind
hint: its remote counterpart. Integrate the remote changes (e.g.
hint: 'git pull ...') before pushing again.
hint: See the 'Note about fast-forwards' in 'git push --help' for details.

amend による修正は、rebase と同様に(後述)、古いコミットを新たなコミットで置き換えます。 それゆえ、修正前のコミットをすでにリモートにプッシュしてしまった場合は、強制プッシュ (--force-with-lease) しなければいけません。 強制プッシュには細心の注意が必要です。 必ずブランチを指定するように!

(my-branch)$ git push origin mybranch --force-with-lease

一般論として、強制プッシュは避けましょう。 修正したコミットを強制プッシュするよりは、新たなコミットを作ってプッシュするのがベストです。 強制プッシュは、対象のブランチやその子ブランチで作業した他の開発者のソース履歴にコンフリクトをきたします。 誰かが同じブランチで作業していて、強制プッシュがその人の編集を上書きしてしまう場合は、--force-with-lease も失敗します。

他の誰も同じブランチで作業していないことが絶対に確実な場合、あるいはブランチの一部を無条件で更新したい場合は --force (-f) で行うことができますが、これは原則として避けるべきです。

間違えて hard reset してしまい、元に戻したい

間違えて git reset --hard をしてしまっても、大抵はコミットを復元できます。 Git は数日間のログを全て残してくれているからです。

注意:これは作業がバックアップされている場合、つまりコミットないしスタッシュされている場合に限ります。 git reset --hard はコミットされていない変更を削除してしまうので、注意して使ってください。 (安全なのは git reset --keep を使うことです。)

(main)$ git reflog

過去のコミットとリセットに対応するコミットが表示されるので、復元したいコミットの SHA を選んでリセットします。

(main)$ git reset --hard SHA1234

これで大丈夫です。

間違えてマージをコミットしてプッシュしてしまった

マージの準備ができていないフィーチャーブランチをメインのブランチにマージしてしまったときは、マージを取り消すことができます。 ただし注意すべき点は、マージコミットには複数(通常は二つ)の親があることです。

次のコマンドを実行します。

(feature-branch)$ git revert -m 1 <commit>

ここでオプション -m 1 は差し戻す先の親として親 1(マージした先のブランチ)を指定します。

注意:親の番号はコミット ID とは異なります。 マージコミットの行は Merge: 8e2ce2d 86ac2e7 のようになっています。 親番号はこのコミットの親を指定する 1 から始まる番号で、最初の番号は 1 番、次は 2 番、のように振られます。

間違えて機密情報を含むファイルをコミットしプッシュしてしまった

機密情報やプライベートな情報(パスワードやキー等)を含むデータを誤ってプッシュしてしまった場合、コミットを修正できます。 ただし、ひとたびデータをコミットしてプッシュしてしまったら、その内容は盗み取られるおそれがあることに留意してください。 下の手順で公開リポジトリやローカルからデータを削除できますが、他の誰かがすでにプルしたデータを削除することは不可能です。 パスワードをコミットしてしまった場合は直ちに変更してください。 キーをコミットしてしまった場合は直ちに再生成しましょう。 誰かがすでに機密情報をプルしてしまった可能性がある限り、プッシュしたコミットを修正するだけでは不十分です。

ファイルを編集して機密情報を削除したあと、次を実行します。

(feature-branch)$ git add edited_file
(feature-branch)$ git commit --amend --no-edit
(feature-branch)$ git push --force-with-lease origin [branch]

ファイルごと削除したいがローカルには残しておきたい場合、次を実行します。

(feature-branch)$ git rm --cached sensitive_file
echo sensitive_file >> .gitignore
(feature-branch)$ git add .gitignore
(feature-branch)$ git commit --amend --no-edit
(feature-branch)$ git push --force-with-lease origin [branch]

あるいは、機密情報をローカルの環境変数に保存しておきましょう。

ファイルごと削除した上でローカルからも削除したい場合は、次を実行します。

(feature-branch)$ git rm sensitive_file
(feature-branch)$ git commit --amend --no-edit
(feature-branch)$ git push --force-with-lease origin [branch]

すでに他のコミットをしてしまった場合(つまり、機密情報のコミットが直前のコミットよりも前である場合)は、リベースする必要があります。

大容量のファイルに関する履歴を完全に削除したい

削除したいファイルが機密情報である場合は機密情報を削除する方法を参照してください。

コミットで大容量のファイルや不要なファイルを削除しても、.git フォルダの Git 履歴には残るので、git clone したときに余計なファイルまでダウンロードしてしまうことになります。

ここで説明する手順には強制プッシュを必要とし、リポジトリ履歴を大きく変更してしまいます。 誰かがリモートで共同作業している場合は、全員のローカルの編集履歴がプッシュされていることを確認しておいてください。

履歴を書き換えるには二つの方法があります。 ビルトインの git-filter-branchbfg-repo-cleaner です。 bfg はエレガントで性能がよい一方、サードパーティ製のソフトをダウンロードしなければならず、Java も必要です。 ここでは両方を説明します。 最後のステップでは強制プッシュをしますが、リポジトリの履歴の大部分を永久に変更するため、通常の強制プッシュよりもなお特別な配慮が必要になります。

おすすめの方法:サードパーティ製の bfg を使う

bfg-repo-cleaner を使うには Java が必要です。 ここから bfg の jar ファイルをダウンロードしてください。 下の例では bfg.jar を使いますが、ダウンロードしたものには bfg-1.13.0.jar のようにバージョン番号がついているかもしれません。

特定のファイルを削除する場合は次のようにします。

(main)$ git rm path/to/filetoremove
(main)$ git commit -m "Commit removing filetoremove"
(main)$ java -jar ~/Downloads/bfg.jar --delete-files filetoremove

なお、bfg を使うときは、ファイルがサブディレクトリにあってもそのままのファイル名を入力することに注意してください。

パターンからファイルを削除することもできます。例えば次の通りです。

(main)$ git rm *.jpg
(main)$ git commit -m "Commit removing *.jpg"
(main)$ java -jar ~/Downloads/bfg.jar --delete-files *.jpg

bfg は最新のコミットにあるファイルには影響しません。 例えば、リポジトリに複数あった大容量の .tga ファイルのうち一部を以前のコミットで削除したとして、bfg を実行しても最新のコミットにあるファイルはそのままです。

なお、コミットでファイル名を変更した場合、例えばもともと LargeFileFirstName.mp4 だったファイルが後のコミットで LargeFileSecondName.mp4 に変更されている場合は、java -jar ~/Downloads/bfg.jar --delete-files LargeFileSecondName.mp4 を実行しても Git の履歴からは削除されません。 両方のファイル名それぞれについて --delete-files を実行するか、パターンマッチで両方削除してください。

ビルトインの方法:git-filter-branch を使う

git-filter-branch はややこしくて機能も貧弱ですが、bfg のインストールや実行ができなくても使えます。

以下では、filepattern を名前やパターン(*.jpg など)に置き換えてください。 パターンにマッチしたファイルの履歴が全ての履歴とブランチから削除されます。

(main)$ git filter-branch --force --index-filter 'git rm --cached --ignore-unmatch filepattern' --prune-empty --tag-name-filter cat -- --all

ここで使っている --tag-name-filter cat は煩雑ですが、このように cat を使うのが元のタグを新しいコミットにつける最も簡単な方法です。 また、--prune-empty は現在空のコミットを全て削除します。

最後のステップ: 変更した履歴をプッシュする

ファイルを削除したら、リポジトリのものを壊していないか慎重に確認してください。 何か壊してしまった場合は、リポジトリを再度クローンしてやり直すのが最も簡単です。 最後のステップとして、必要に応じて Git ガベージコレクションで .git フォルダの容量を最小化してから、強制プッシュします。

(main)$ git reflog expire --expire=now --all && git gc --prune=now --aggressive
(main)$ git push origin --force --tags

リポジトリの履歴を全て書き換えているので、git push の量が膨大すぎて “The remote end hung up unexpectedly” というエラーが返るかもしれません。 その場合は Git の post buffer を増やしてみます。

(main)$ git config http.postBuffer 524288000
(main)$ git push --force

うまくいかない場合は、コミットを手作業で小分けにしてプッシュします。 プッシュが成功するまで、<number> を増やしながら次のコマンドを試してください。

(main)$ git push -u origin HEAD~<number>:refs/head/main --force

プッシュが成功したら、通常のgit push が 成功するまで <number> を徐々に減らしてください。

直近でないコミットの内容を編集したい

複数(たとえば三件)のコミットを行ったあと、文脈的に最初のコミットに属する作業をし忘れたことに気づいたとします。 この作業を新たなコミットとして行えばコードベースは綺麗に保てるものの、コミットがアトミックでなくなってしまう(同じ文脈の作業が同じコミットに属さない)ので、この状況は厄介です。 し忘れた作業が属するべきコミットを編集して作業を取り入れつつ、その後のコミットには手をつけないようにしたいとき、git rebase が役に立ちます。

最後から三件目のコミットを編集したいとします。

(your-branch)$ git rebase -i HEAD~4

上のコマンドで対話的リベースモードに入り、直近三件のコミットを編集できるようになります。 テキストエディタが開き、次のような内容が表示されます。

pick 9e1d264 The third last commit
pick 4b6e19a The second to last commit
pick f4037ec The last commit

これを次のように編集します。

edit 9e1d264 The third last commit
pick 4b6e19a The second to last commit
pick f4037ec The last commit

これは最後から三件目のコミットを編集しつつ、他の二件はそのままにするよう rebase に指示するコマンドです。 テキストエディタを保存して終了したら、Git がリベースを始めます。指定したコミットで止まり、そのコミットを編集できるようになります。 これで最初にコミットしたときにし忘れた作業を適用できます。編集とステージによって適用しましょう。 その後、次を実行します。

(your-branch)$ git commit --amend

これはコミットメッセージはそのままでコミットを作り直すよう Git に指示するコマンドです。 これで面倒な作業は終わりです。

(your-branch)$ git rebase --continue

あとは上を実行すれば完了です。

ステージ

バージョン管理されているファイルを全部ステージしたい

$ git add -u

バージョン管理されているファイルの一部をステージするには

# 拡張子が .txt のファイルをステージする
$ git add -u *.txt

# src ディレクトリ内の全ファイルをステージする
$ git add -u src/

ステージされた編集を直前のコミットに追加したい

(my-branch*)$ git commit --amend

コミットメッセージを変更したくないときは、コミットメッセージを再利用するよう Git に指示します。

(my-branch*)$ git commit --amend -C HEAD

新しいファイルの全部ではなく一部をステージしたい

通常、ファイルの一部をステージするには次を実行します。

$ git add --patch filename.x

短縮形は -p です。これにより対話モードが開きます。 オプション s をつけるとコミットを分割 (split) できます。ただし、新しく作ったファイルの場合このオプションは使えません。 ファイルを新たに追加するには、次を実行します。

$ git add -N filename.x

オプション e を使うと、どの行を追加するか手動で選択することができます。 コマンド git diff --cached あるいは git diff --staged を実行すると、ステージした行がローカルに保存されたものと比較して表示されます。

一つのファイルに加えた編集を二つの異なるコミットに追加したい

コマンド git add はファイル全体をコミットに追加します。 また、git add -p を使うと、どの編集を追加するか対話的に選択できます。

ステージした編集が多すぎるので、いくつかのコミットに分割したい

コマンド git reset -p を実行すると、パッチモードのリセットダイアログが開きます。 なお、git add -p と似ていますが、"yes" がステージを取り消して次のコミットから除去することを意味する点で異なります。

ステージされていない編集をステージし、ステージされた編集のステージを取り消したい

通常は、ステージされたファイルのステージを一旦全部取り消したあと、コミットしたいものをピックするべきです。 ステージされている編集とされていない編集を切り替えたいときは、ステージされた編集を記録しておく仮のコミットを作成し、ステージされていないファイルをステージしてスタッシュします。 それから仮のコミットをリセットして、スタッシュを pop します。

$ git commit -m "WIP"
$ git add . # バージョン管理されていないファイルも追加される
$ git stash
$ git reset HEAD^
$ git stash pop --index 0

注意 1:ここで pop を使うのは、操作を複数回行ってもなるべく結果が変わらないようにするためです。

注意 2:ここで --index を指定しないと、ステージされたファイルはステージされていない扱いになります(理由はこのリンクを参照してください)。

ステージされていない編集

ステージされていない編集を新しいブランチに移したい

$ git checkout -b my-branch

ステージされていない編集を別の既存のブランチに移したい

$ git stash
$ git checkout my-branch
$ git stash pop

コミットされていないローカルの編集を破棄したい

ステージされている編集とされていない編集の両方を全て破棄したいときは、次のようにします。

(my-branch)$ git reset --hard
# または
(main)$ git checkout -f

次のコマンドは git add でステージした全ファイルのステージを取り消します。

$ git reset

次のコマンドはコミットされていないローカルの編集を全て差し戻します(リポジトリのルートで実行する必要があります)。

$ git checkout .

特定のファイルやディレクトリについて、コミットされていない編集を差し戻すこともできます。

$ git checkout [some_dir|file.txt]

コミットされていない編集を全て差し戻すのには次の方法もあります(コマンドが長いですが、全てのサブディレクトリから実行できます)。

$ git reset --hard HEAD

次を実行するとローカルのバージョン管理されていないファイルが全て削除されます。 つまり、Git で管理されているファイルだけ残ります。

$ git clean -fd

Git に無視されるファイルも全て取り除くには -x を指定します。

ステージされていない特定の編集を破棄したい

ワークツリーの編集の全部ではなく一部だけを破棄したい場合です。

残したい編集だけを残し、残したくない編集をチェックアウトします。

$ git checkout -p
# 破棄したいコードすべてについて y と答える

もう一つの方法は stash を使います。残したい編集をスタッシュし、ワークツリーをリセットして、残したい編集を適用します。

$ git stash -p
# 残したいコードを全て選ぶ
$ git reset --hard
$ git stash pop

あるいは、残したくない編集をスタッシュして、スタッシュを破棄してもよいです。

$ git stash -p
# 残したくないコードを全て選ぶ
$ git stash drop

ステージされていない特定のファイルを破棄したい

ワークツリーの特定のファイル一つを取り除きたいときです。

$ git checkout myFile

ワークツリー上の複数のファイルを破棄したいときは、破棄したいファイルを列挙します。

$ git checkout myFirstFile mySecondFile

ステージされていないローカルな編集だけを破棄したい

コミットもステージもされていないローカルの編集を全て破棄したいときは、次を実行します。

$ git checkout .

バージョン管理されていないファイルを全て破棄したい

バージョン管理されていないファイルを全て破棄したいときは、次を実行します。

$ git clean -f

特定のステージされたファイルのステージを取り消したい

間違えてステージしたが、コミットはしていないファイルが一つまたは複数ある場合です。 そのステージを取り消すには次のようにします。

$ git reset -- <filename>

ファイルのステージが取り消され、バージョン管理されていないものとみなされます。

ブランチ

全ブランチの一覧を表示したい

ローカルブランチの一覧を表示

$ git branch

リモートブランチの一覧を表示

$ git branch -r

ローカルとリモート両方のブランチの一覧を表示

$ git branch -a

コミットからブランチを作成する

$ git checkout -b <branch> <SHA1_OF_COMMIT>

間違ったブランチから、あるいは間違ったブランチにプルしてしまった

これも git reflog を使う場面です。 間違ったプルの前に HEAD が参照していたものを表示します。

(main)$ git reflog
ab7555f HEAD@{0}: pull origin wrong-branch: Fast-forward
c5bc55a HEAD@{1}: checkout: checkout message goes here

ブランチを適切なコミットにリセットするだけです。

$ git reset --hard c5bc55a

これで完了です。

ローカルのコミットを破棄して、ブランチをサーバ上と同じ状態にしたい

サーバに編集をプッシュしていないことを確認してください。

コマンド git status を実行すると、自分が origin に対して何コミット分作業を進めたのか表示されます。

(my-branch)$ git status
# On branch my-branch
# Your branch is ahead of 'origin/my-branch' by 2 commits.
#   (use "git push" to publish your local commits)
#

origin と同じ状態にリセットする(リモートと同じ状態にする)方法の一つは次の通りです。

(main)$ git reset --hard origin/my-branch

新しいブランチではなくマスターブランチにコミットしてしまった

マスターブランチにいたまま、新しいブランチを作成してください。

(main)$ git branch my-branch

マスターブランチを直前のコミットにリセットします。

(main)$ git reset --hard HEAD^

ここで HEAD^HEAD^1 の短縮形で、HEAD の第一の親を表します。 同様に HEAD^2 は第二の親です(マージには親が二つあります)。

なお、HEAD^2HEAD~2異なることに注意してください(詳しくはこのリンクを参照してください)。

あるいは HEAD^ を使いたくなければ、マスターブランチを差し戻したい先のコミットハッシュを探し(git log を使うとよいです)、そのハッシュにリセットします。 あとは git push すればリモートに反映されるはずです。

例えば、マスターブランチを差し戻したいコミットのハッシュが a13b85e なら、次のようにします。

(main)$ git reset --hard a13b85e
HEAD is now at a13b85e

作業に戻るため、新しいブランチにチェックアウトしましょう。

(main)$ git checkout my-branch

ファイル全てをリファレンス的な場所に保存しておきたい

ワーキングスパイク(メモを参照)にたくさん編集があって、すべてうまく機能しているものとします。 この作業内容を保存しておくため、別のブランチにコミットします。

(solution)$ git add -A && git commit -m "Adding all changes from this spike into one big commit."

この内容をブランチ(フィーチャーブランチでも develop でも)に適用する際は、ファイル全部を保存しておきたいはずです。 大きなコミットを小さなコミットに分割します。

いま、次のブランチがあるものとします。

  • solution ブランチ。スパイクを解消するためのブランチで、develop ブランチに対して一コミット分進んでいます。
  • develop ブランチ。ここに編集を適用したいとします。

これは編集をブランチに適用することで可能です。

(develop)$ git checkout solution -- file1.txt

これで solution ブランチの内容が develop ブランチに適用されます。

# On branch develop
# Your branch is up-to-date with 'origin/develop'.
# Changes to be committed:
#  (use "git reset HEAD <file>..." to unstage)
#
#        modified:   file1.txt

あとは通常通りコミットしてください。

メモ:スパイクは問題を解析したり解決するためのものです。 解決法は判断にかけられたあと、共同開発者が問題を理解した時点で破棄されます。~ Wikipedia

別々のブランチにするべき複数のコミットを一つのブランチにしてしまった

マスターブランチにいるとして、git log でコミットが二つ表示されるとします。

(main)$ git log

commit e3851e817c451cc36f2e6f3049db528415e3c114
Author: Alex Lee <[email protected]>
Date:   Tue Jul 22 15:39:27 2014 -0400

    Bug #21 - Added CSRF protection

commit 5ea51731d150f7ddc4a365437931cd8be3bf3131
Author: Alex Lee <[email protected]>
Date:   Tue Jul 22 15:39:12 2014 -0400

    Bug #14 - Fixed spacing on title

commit a13b85e984171c6e2a1729bb061994525f626d14
Author: Aki Rose <[email protected]>
Date:   Tue Jul 21 01:12:48 2014 -0400

    First commit

それぞれのバグに対応するコミットハッシュをメモしておきます(#21 はe3851e8、#14 は5ea5173 です)。

まず、次のようにしてマスターブランチをあるべきコミット a13b85e までリセットします。

(main)$ git reset --hard a13b85e
HEAD is now at a13b85e

これで、バグ #21 に対応する新しいブランチを作成できます。

(main)$ git checkout -b 21
(21)$

さて、このブランチにコミットをチェリーピックしましょう。 つまり、head が何であろうとそこに当該コミットだけを適用します。

(21)$ git cherry-pick e3851e8

この時点で、コミットのコンフリクトが発生しているかもしれません。 コンフリクトを解消する方法は、interactive rebasing section above セクションの There were conflicts を参照してください。

次に、#14 に対応する、マスターに紐づいたブランチを作成しましょう。

(21)$ git checkout main
(main)$ git checkout -b 14
(14)$

最後に、バグ #14 に対応するコミットをチェリーピックします。

(14)$ git cherry-pick 5ea5173

upstream で削除されたローカルブランチを削除したい

GitHub でプルリクエストをマージすると、マージされたブランチを自分のフォークから削除する選択肢が出てきます。 そのブランチで今後作業するつもりがなければ、もはや使わないブランチで作業環境が散らからないように削除しておくほうが綺麗です。

$ git fetch -p upstream

ここで upstream は取得したい元のリモートを指します。

間違ってブランチを削除してしまった

いつもリモートにプッシュしているなら大抵大丈夫です。 ブランチを間違って削除してしまうのはよくあることです。

新しくブランチを作り、ファイルを新規作成したとします。

(main)$ git checkout -b my-branch
(my-branch)$ git branch
(my-branch)$ touch foo.txt
(my-branch)$ ls
README.md foo.txt

これを追加してコミットします。

(my-branch)$ git add .
(my-branch)$ git commit -m 'foo.txt added'
(my-branch)$ foo.txt added
 1 files changed, 1 insertions(+)
 create mode 100644 foo.txt
(my-branch)$ git log

commit 4e3cd85a670ced7cc17a2b5d8d3d809ac88d5012
Author: siemiatj <[email protected]>
Date:   Wed Jul 30 00:34:10 2014 +0200

    foo.txt added

commit 69204cdf0acbab201619d95ad8295928e7f411d5
Author: Kate Hudson <[email protected]>
Date:   Tue Jul 29 13:14:46 2014 -0400

    Fixes #6: Force pushing after amending commits

マスターに戻って、「間違って」ブランチを削除してみます。

(my-branch)$ git checkout main
Switched to branch 'main'
Your branch is up-to-date with 'origin/main'.
(main)$ git branch -D my-branch
Deleted branch my-branch (was 4e3cd85).
(main)$ echo oh noes, deleted my branch!
oh noes, deleted my branch!

さて、ここで改良されたロガー reflog について学びましょう。 これはリポジトリの全ての操作履歴を保存しています。

(main)$ git reflog
69204cd HEAD@{0}: checkout: moving from my-branch to main
4e3cd85 HEAD@{1}: commit: foo.txt added
69204cd HEAD@{2}: checkout: moving from main to my-branch

このように、削除してしまったブランチのコミットが表示されています。 削除したブランチを復元してみましょう。

(main)$ git checkout -b my-branch-help
Switched to a new branch 'my-branch-help'
(my-branch-help)$ git reset --hard 4e3cd85
HEAD is now at 4e3cd85 foo.txt added
(my-branch-help)$ ls
README.md foo.txt

やった! 消えたファイルを取り戻しました。 コマンド git reflog は、リベースが滅茶苦茶になってしまったときにも便利です。

ブランチを削除したい

リモートブランチを削除するには次を実行します。

(main)$ git push origin --delete my-branch

次のようにもできます。

(main)$ git push origin :my-branch

ローカルブランチを削除するには次の通りです。

(main)$ git branch -d my-branch

現在のブランチか upstream にマージされていないブランチを削除するには次のようにします。

(main)$ git branch -D my-branch

複数のブランチを削除したい

名前が fix/ で始まるブランチを全て削除したいときは次の通りです。

(main)$ git branch | grep 'fix/' | xargs git branch -d

ブランチの名前を変更したい

現在の(ローカル)ブランチの名前を変更するには次を実行します。

(main)$ git branch -m new-name

現在いるブランチと異なる(ローカル)ブランチの名前を変更するには次のようにします。

(main)$ git branch -m old-name new-name

古い名前(old-name)のリモートブランチを削除し、新しい名前(new-name)のブランチをプッシュするには次の通りです。

(main)$ git push origin :old_name new_name

他の人が作業しているリモートブランチにチェックアウトしたい

まず、リモートから全ブランチを取得します。

(main)$ git fetch --all

リモートブランチ daves にチェックアウトしたいとします。

(main)$ git checkout --track origin/daves
Branch daves set up to track remote branch daves from origin.
Switched to a new branch 'daves'

(ここで --trackgit checkout -b [branch] [remotename]/[branch] の短縮形です。)

これでローカルにブランチ daves のコピーが作成され、プッシュした編集がリモートに反映されるようになります。

現在のローカルブランチをもとに新しいリモートブランチを作成したい

$ git push <remote> HEAD

同時にこのリモートブランチを現在のブランチの upstream に設定したい場合は、代わりに次を実行します。

$ git push -u <remote> HEAD

push.default の設定が upstream モードか simple モード(Git 2.0 のデフォルト)になっている場合、次を実行すると、以前に -u で登録したリモートブランチに現在のブランチをプッシュします。

$ git push

他のモードが git push でどう振る舞うかは、push.default のドキュメントで説明されています。

リモートブランチをローカルブランチの upstream に設定したい

次のようにして、リモートブランチを現在いるローカルブランチの upstream に設定できます。

$ git branch --set-upstream-to [remotename]/[branch]
# あるいは、短縮形を使う
$ git branch -u [remotename]/[branch]

別のローカルブランチの upstream に設定するには次のようにします。

$ git branch -u [remotename]/[branch] [local-branch]

自分の HEAD をデフォルトのリモートブランチを追跡するよう設定したい

リモートブランチを調べると、自分の HEAD がどのリモートブランチを追跡しているかがわかります。 ときどきこれが追跡したいブランチと異なることがあります。

$ git branch -r
  origin/HEAD -> origin/gh-pages
  origin/main

origin/HEADorigin/main を追跡するよう設定し直すには、次を実行します。

$ git remote set-head origin --auto
origin/HEAD set to main

間違ったブランチを編集してしまった

まだコミットしていない編集を加えたあと、間違ったブランチにいることに気づいたとします。 編集をスタッシュして、適切なブランチに適用すれば大丈夫です。

(wrong_branch)$ git stash
(wrong_branch)$ git checkout <correct_branch>
(correct_branch)$ git stash apply

リベースとマージ

リベースやマージを取り消したい

現在のブランチを間違ったブランチにリベースないしマージしてしまった、あるいはリベースないしマージができなさそうだと気づいたとしましょう。 Git は危険な操作の前に HEAD が指すものを変数 ORIG_HEAD に保存しているので、ブランチをリベースないしマージの前の状態に差し戻すのは簡単です。

(my-branch)$ git reset --hard ORIG_HEAD

リベースしたが、強制プッシュはしたくない

残念ながら、編集をリモートブランチに反映させるには強制プッシュをする必要があります。 編集履歴を変えてしまったからです。 強制プッシュしない限り、リモートブランチは編集を受け付けません。 これが多くの人がリベースワークフローではなくマージワークフローを使う主な理由です。 特に大規模な開発チームは強制プッシュでハマりやすいです。 リベースの強制プッシュは注意して使いましょう。 リベースの安全な使い方は、リモートには編集を反映させずに、代わりに次を実行することです。

(main)$ git checkout my-branch
(my-branch)$ git rebase -i main
(my-branch)$ git checkout main
(main)$ git merge --ff-only my-branch

詳しくはこの StackOverflow スレッドを参照してください。

コミットを統合したい

main ブランチにプルリクエストを送る、あるいはこれから送るつもりのブランチで作業しているとします。 最も単純なケースとして、タイムスタンプを気にせずコミット全部を一つにまとめたいとします。 この場合はリセットと再コミットを行います。 マスターブランチが最新版で、編集がすべてコミットされていることを確認した上で、次を実行してください。

(my-branch)$ git reset --soft main
(my-branch)$ git commit -am "New awesome feature"

もっと細かく設定し、タイムスタンプも残したい場合は、対話的リベースを使います。

(my-branch)$ git rebase -i main

別のブランチで作業しているわけではない場合、HEAD に対してリベースする必要があります。 たとえば直近二件のコミットを圧縮 (squash) したい場合は HEAD~2、直近三件なら HEAD~3 です。

(main)$ git rebase -i HEAD~2

対話的リベースのコマンドを実行したら、テキストエディタに次のように表示されます。

pick a9c8a1d Some refactoring
pick 01b2fd8 New awesome feature
pick b729ad5 fixup
pick e3851e8 another fix

# Rebase 8074d12..b729ad5 onto 8074d12
#
# Commands:
#  p, pick = use commit
#  r, reword = use commit, but edit the commit message
#  e, edit = use commit, but stop for amending
#  s, squash = use commit, but meld into previous commit
#  f, fixup = like "squash", but discard this commit's log message
#  x, exec = run command (the rest of the line) using shell
#
# These lines can be re-ordered; they are executed from top to bottom.
#
# If you remove a line here THAT COMMIT WILL BE LOST.
#
# However, if you remove everything, the rebase will be aborted.
#
# Note that empty commits are commented out

ここで # から始まる行はコメントなので、リベースに影響しません。

コマンド pick をリストの好きなコマンドで書きかえればよいです。 行を削除すればコミットを削除できます。

例えば、一番古い(一番目の)コミットはそのまま残し、他のコミット全てを二番目のコミットに統合したい場合は、最初と二番目以外のコミットの横の文字を f に書きかえます。

pick a9c8a1d Some refactoring
pick 01b2fd8 New awesome feature
f b729ad5 fixup
f e3851e8 another fix

コミットを統合し、さらに名前も変更したい場合は、二番目のコミットの横にさらに r の文字を追加するか、あるいは単に f の代わりに s を使います。

pick a9c8a1d Some refactoring
pick 01b2fd8 New awesome feature
s b729ad5 fixup
s e3851e8 another fix

するとテキストエディタが起動し、コミットの名前を変更できます。

Newer, awesomer features

# Please enter the commit message for your changes. Lines starting
# with '#' will be ignored, and an empty message aborts the commit.
# rebase in progress; onto 8074d12
# You are currently editing a commit while rebasing branch 'main' on '8074d12'.
#
# Changes to be committed:
#   modified:   README.md
#

うまくいくと次のように表示されるはずです。

(main)$ Successfully rebased and updated refs/heads/main.

安全なマージの方法

オプション --no-commit を指定すると、マージを実行しつつ、あたかもマージが失敗したかのように扱って自動コミットはしません。 これにより、コミットの前にマージの結果を精査したり調整できます。 オプション --no-ff はフィーチャーブランチが存在したことを記録に残しておき、プロジェクト履歴の一貫性を保ちます。

(main)$ git merge --no-ff --no-commit my-branch

ブランチを一つのコミットにまとめたい場合

(main)$ git merge --squash my-branch

プッシュされていないコミットのみを統合したい場合

進行中の作業に関するコミットがいくつかあって、upstream にコミットする前に統合しておきたいとします。 すでに upstream にプッシュされたコミットは、誰かがそれを参照するコミットをしている可能性があるので、それは統合しないでおきたいとします。

(main)$ git rebase -i @{u}

上を実行すると対話的リベースが始まりますが、一覧にはまだプッシュされていないコミットだけが表示されます。 これで順番を入れ替えたり、修正したり、圧縮 (squash) したりしても安全です。

マージを中止したい

マージがファイルに問題をきたすことがあります。 こういうときはオプション abort を使うとコンフリクト解消の作業を中止し、マージの前の状態の復元を試みることができます。

(my-branch)$ git merge --abort

ただし、このコマンドが使えるのはバージョン 1.7.4 以上の Git に限ります。

ブランチの親コミットを更新したい

マスターブランチとそこから分岐した feature-1 ブランチがあり、feature-1 からさらに分岐した feature-2 ブランチがあるとします。 いま feature-1 ブランチにコミットしたとすると、feature-2 ブランチの親コミットはもはや正確ではありません(feature-1 から分岐したので、親コミットは feature-1 ブランチの head であるべきです。) こういうときは git rebase --onto で修正できます。

(feature-2)$ git rebase --onto feature-1 <the first commit in your feature-2 branch that you don't want to bring along> feature-2

まだマージされていないブランチからフィーチャーブランチを分岐させており、feature-1 ブランチのバグ修正を feature-2 に反映させたいときに便利です。

ブランチの全コミットがマージされているか確認する

ブランチの全コミットが別のブランチにマージされているか確認するには、それぞれのブランチの head(あるいは任意のコミット)の間の差分を表示します。

(main)$ git log --graph --left-right --cherry-pick --oneline HEAD...feature/120-on-scroll

一方のブランチにしかないコミットがあるか表示され、ブランチ間で共有されていないコミットの一覧がわかります。 もう一つの方法は次の通りです。

(main)$ git log main ^feature/120-on-scroll --no-merges

対話的リベースで起こりうる問題

リベース編集画面に 'noop' と表示される

次のように表示された場合です。

noop

これは、同じコミットのブランチ、あるいは現在のブランチよりもにあるブランチに対してリベースしようとしたときに表示されます。 この場合は、

  • マスターブランチが正しい場所にあることを確認してください。
  • HEAD~2 あるいはより以前にリベースしてください。

コンフリクトがあった

リベースができないときは、解消すべきコンフリクトがあるかもしれません。

まず git status で、どのファイルがコンフリクトを起こしているか確認します。

(my-branch)$ git status
On branch my-branch
Changes not staged for commit:
  (use "git add <file>..." to update what will be committed)
  (use "git checkout -- <file>..." to discard changes in working directory)

  both modified:   README.md

この例では README.md にコンフリクトがあります。 ファイルを開き、次のようになっている箇所を見てみましょう。

   <<<<<<< HEAD
   some code
   =========
   some code
   >>>>>>> new-commit

HEAD と新しいコミットで加えられたコードの間の差分(この例では、真ん中の行から new-commit の間にあるコード)を解消する必要があります。

一方のブランチの版のコードを残したい場合は、--ours あるいは --theirs を指定します。

(main*)$ git checkout --ours README.md
  • マージする場合、ローカルブランチの編集を残したいとき --ours を指定し、他方の編集を残したいとき --theirs を指定します。
  • リベースする場合、ローカルブランチの編集を残したいとき --theirs を指定し、他方の編集を残したいとき --ours を指定します。このように逆転する理由は Git ドキュメントのこのノートを参照してください。

マージがもっと複雑なときは、ビジュアル差分エディタを使うとよいです。

(main*)$ git mergetool -t opendiff

コンフリクトを全て解消し、コードのテストが済んだら、git add で編集をステージし、git rebase --continue でリベースを再開します。

(my-branch)$ git add README.md
(my-branch)$ git rebase --continue

コンフリクトを解消した結果、ワーキングツリーがコミット前と全く同じ状態になった場合は、代わりに git rebase --skip を実行します。

リベース作業を全て中止し、ブランチを元の状態に差し戻したい場合は、次を実行します。

(my-branch)$ git rebase --abort

スタッシュ

全ての編集をスタッシュしたい

ワーキングディレクトリの編集を全てスタッシュするには、次を実行します。

$ git stash

バージョン管理されていないファイルもスタッシュしたいときは、オプション -u を指定します。

$ git stash -u

特定のファイルをスタッシュしたい

ワーキングディレクトリのファイル一つをスタッシュするには、次を実行します。

$ git stash push working-directory-path/filename.ext

ワーキングディレクトリの複数のファイルをスタッシュするときは次の通りです。

$ git stash push working-directory-path/filename1.ext working-directory-path/filename2.ext

メッセージをつけてスタッシュしたい

$ git stash save <message>

あるいは次の通りです。

$ git stash push -m <message>

一覧から特定のスタッシュを選んで適用したい

まず、次のようにしてスタッシュの一覧をメッセージとともに表示します。

$ git stash list

そして、次のようにして特定のスタッシュを選び適用します。

$ git stash apply "stash@{n}"

ここで、n は一覧の中のスタッシュの位置を指します。一番上のスタッシュなら 0 番です。

また、時刻からスタッシュを指定することもできます。

$ git stash apply "stash@{2.hours.ago}"

ステージされていない編集をそのままにしつつ、スタッシュしたい

手動で stash commit を作成し、git stash store を実行すればよいです。

$ git stash create
$ git stash store -m <message> CREATED_SHA1

検索

全コミットから文字列を検索したい

どこかのコミットで導入された文字列を検索したいときは、次のコマンドを使います。

$ git log -S "string to find"

よく使われるパラメータは次の通りです。

  • --source はコマンドラインでつけられた各コミットの参照名を表示します。
  • --all は全てのブランチから検索します。
  • --reverse は逆順に表示します。すなわち最初のコミットから表示します。

author または committer から検索する

全てのコミットを author または committer の名前から検索するには次のようにします。

$ git log --author=<name or email>
$ git log --committer=<name or email>

なお、author と committer は異なることに注意してください。 --author ははじめにコードを書いた人、--committer は author の代わりにコミットした人を指します。

特定のファイルを含むコミットの一覧を表示したい

特定のファイルを含むコミットの一覧を表示するには、次を実行します。

$ git log -- <path to file>

通常は正確なパスを指定しますが、パスやファイル名にワイルドカードを使うこともできます。

$ git log -- **/*.js

ワイルドカードを使う際は、--name-status を指定すると、コミットされたファイルの一覧が表示されて便利です。

$ git log --name-status -- **/*.js

特定の関数に関するコミット履歴を見たい

特定の関数の履歴を追跡するには次を実行します。

$ git log -L :FunctionName:FilePath

このコマンドは git log の他のオプション、例えば revision rangescommit limits と一緒に使うことができます。

コミットが参照されているタグを検索したい

特定のコミットを含むタグを検索するには次のようにします。

$ git tag --contains <commitid>

サブモジュール

全てのサブモジュールをクローンする

$ git clone --recursive git://github.com/foo/bar.git

すでにクローンしている場合は次の通りです。

$ git submodule update --init --recursive

サブモジュールを削除する

サブモジュールの作成はきわめて簡単ですが、削除はそうでもありません。 削除に必要なコマンドは次の通りです。

$ git submodule deinit submodulename
$ git rm submodulename
$ git rm --cached submodulename
$ rm -rf .git/modules/submodulename

その他色々

あるブランチから別のブランチにフォルダをコピーしたい

$ git checkout <branch-you-want-the-directory-from> -- <folder-name or file-name>

削除されたファイルを復元したい

まず、ファイルが最後に存在していたコミットを探します。

$ git rev-list -n 1 HEAD -- filename

見つけたら、ファイルをチェックアウトします。

git checkout deletingcommitid^ -- filename

タグを削除したい

$ git tag -d <tag_name>
$ git push <remote> :refs/tags/<tag_name>

削除されたタグを復元したい

削除されたタグを復元する手順は次の通りです。 まず、unreachable になったタグを探します。

$ git fsck --unreachable | grep tag

タグのハッシュをメモしておきます。 続いて、次のように git update-ref で削除されたタグを復元します。

$ git update-ref refs/tags/<tag_name> <hash>

これでタグが復元されたはずです。

削除されたパッチを取得したい

誰かが GitHub でプルリクエストを送ったあとにフォークを削除してしまった場合、そのリポジトリをクローンしたり、git am でパッチを適用することができなくなります。 .diff や .patch の URL が使えなくなってしまうためです。 しかし、GitHub 独自の参照を使って、プルリクエスト自体をチェックアウトすることができます。 プルリクエスト #1 の内容を新しいブランチ pr_1 に取得するには、次を実行します。

$ git fetch origin refs/pull/1/head:pr_1
From github.com:foo/bar
 * [new ref]         refs/pull/1/head -> pr_1

リポジトリを zip ファイルとしてエクスポートしたい

$ git archive --format zip --output /full/path/to/zipfile.zip main

同じ名前のブランチとタグをプッシュしたい

ブランチと同じ名前のタグがリモートリポジトリに存在する場合、通常通り git push <remote> <branch> でプッシュしようとすると、次のようなエラーが出ます。

$ git push origin <branch>
error: dst refspec same matches more than one.
error: failed to push some refs to '<git server>'

このエラーはブランチのヘッドを指定することで回避できます。

$ git push origin refs/heads/<branch-name>

同名のブランチがリモートリポジトリにあるタグをプッシュしたいときも、似たコマンドを使います。

$ git push origin refs/tags/<tag-name>

ファイルの追跡

ファイルの内容は変えずに、ファイル名の大文字・小文字を変更したい

(main)$ git mv --force myfile MyFile

git pull してローカルのファイルを上書きしたい

(main)$ git fetch --all
(main)$ git reset --hard origin/main

ファイルを残しつつ Git から削除したい

(main)$ git rm --cached log.txt

ファイルを特定の版まで差し戻したい

差し戻したいコミットのハッシュが c5f567 なら、次を実行します。

(main)$ git checkout c5f567 -- file1/to/restore file2/to/restore

差し戻したいコミットが c5f567 の一つ前なら、コミットハッシュに c5f567~1 を指定します。

(main)$ git checkout c5f567~1 -- file1/to/restore file2/to/restore

特定のファイルのコミット間・ブランチ間の差分を表示したい

コミット c5f567 とその一つ前の間の差分を表示したい場合、次を実行します。

$ git diff HEAD:path_to_file/file c5f567:path_to_file/file

ブランチでも同様です。

$ git diff main:path_to_file/file staging:path_to_file/file

特定のファイルの変更を無視したい

これはローカル環境で設定テンプレートにコミットできない認証情報を追加する必要があるときなどに役立ちます。

$ git update-index --assume-unchanged file-to-ignore

ファイルがバージョン管理されなくなるわけではないことに注意してください。ローカルで無視されるだけです。 設定を取り消して変更を再び追跡するには、次のように ignore フラッグを削除します。

$ git update-index --no-assume-unchanged file-to-stop-ignoring

Git によるデバッグ

コマンド git-bisect は、Git 履歴を二分探索してバグをもたらしたコミットを探します。

いま main ブランチにいるとして、失敗をやらかしたコミットを探してみましょう。 次のコマンドで二分探索を始めます。

$ git bisect start

問題のあるコミットとないコミットを指定する必要があります。 現在のバージョンに問題があり、v1.1.1 は問題ないとします。

$ git bisect bad
$ git bisect good v1.1.1

すると、git-bisect は選んだバージョンの中間のコミットを選んで調べ、問題があるかどうか尋ねてきます。 次のように表示されるはずです。

$ Bisecting: 5 revision left to test after this (roughly 5 step)
$ [c44abbbee29cb93d8499283101fe7c8d9d97f0fe] Commit message
$ (c44abbb)$

このコミットに問題があるか調べましょう。 問題がない (good) 場合は次を実行します。

$ (c44abbb)$ git bisect good

すると、git-bisect はまた別のコミットを選択します。 このように goodbad を選んでいく作業は、調べるコミットがなくなるまで続きます。 終了したら、コマンドラインには問題をきたした最初のコミットの詳細が表示されます。

設定

Git コマンドにエイリアスを設定したい

OS X と Linux では、Git 設定ファイルは ~/.gitconfig に保存されています。 私の場合、ショートカット(とよくやるタイポ)のために次のようなものを [alias] セクションに設定しています。

[alias]
    a = add
    amend = commit --amend
    c = commit
    ca = commit --amend
    ci = commit -a
    co = checkout
    d = diff
    dc = diff --changed
    ds = diff --staged
    extend = commit --amend -C HEAD
    f = fetch
    loll = log --graph --decorate --pretty=oneline --abbrev-commit
    m = merge
    one = log --pretty=oneline
    outstanding = rebase -i @{u}
    reword = commit --amend --only
    s = status
    unpushed = log @{u}
    wc = whatchanged
    wip = rebase -i @{u}
    zap = fetch -p
    day = log --reverse --no-merges --branches=* --date=local --since=midnight --author=\"$(git config --get user.name)\"
    delete-merged-branches = "!f() { git checkout --quiet main && git branch --merged | grep --invert-match '\\*' | xargs -n 1 git branch --delete; git checkout --quiet @{-1}; }; f"

空のディレクトリをリポジトリに加えたい

できません! Git ではできませんが、ハックする方法があります。 次のような内容の .gitignore を作成してディレクトリに加えればよいです。

 # Ignore everything in this directory
 *
 # Except this file
 !.gitignore

もう一つのよくある方法は、.gitkeep という名前の空のファイルをディレクトリに作成することです。

$ mkdir mydir
$ touch mydir/.gitkeep

単に .keep という名前でもよいです。この場合、二行目は touch mydir/.keep とします。

リポジトリへのユーザ名とパスワードをキャッシュしたい

認証が必要なリポジトリがあるとします。 ユーザ名とパスワードをキャッシュしておけば、プッシュやプルのたび入力せずに済みます。 認証情報ヘルパーが役に立ちます。

$ git config --global credential.helper cache
# Git が認証情報キャッシュを使うよう設定する
$ git config --global credential.helper 'cache --timeout=3600'
# キャッシュが一時間でタイムアウトするよう設定する(設定は秒単位)

認証情報ヘルパーを探すには、次を実行します。

$ git help -a | grep credential
# 認証情報ヘルパーの候補が表示される

OS 固有の認証情報キャッシュは次の通りです。

$ git config --global credential.helper osxkeychain
# OSX
$ git config --global credential.helper manager
# Git for Windows 2.7.3+
$ git config --global credential.helper gnome-keyring
# Ubuntu やその他の GNOME ベースディストリビューション

その他のディストリビューションや OS 向けの認証情報キャッシュもあります。

パーミッションとファイルモードの変更を Git が無視するようにしたい

$ git config core.fileMode false

これをログインユーザ向けのデフォルト設定にしたい場合、次を実行します。

$ git config --global core.fileMode false

グローバルユーザを設定したい

全てのローカルリポジトリにわたるユーザ情報を設定し、バージョン履歴のレビューの際にわかりやすい名前を設定するには、次のようにします。

$ git config --global user.name “[firstname lastname]”

各履歴のマーカーに紐づけられるメールアドレスを設定したい場合は次の通りです。

git config --global user.email “[valid-email]”

何を間違ったかわからないとき

何かやらかした場合です。つまり、何かを reset してしまった、間違ったブランチをマージしてしまった、あるいは強制プッシュしてしまいコミットが見つけられない、といった状況です。 ある時点まではうまくいっていたので、その状態に戻したいとします。

こうしたときに git reflog が役に立ちます。 reflog は、ブランチが他のブランチやタグに参照されていなくても、ブランチになされた変更を記録しています。 HEAD が変更される際は基本的に reflog に記録が追加されます。 ただ、残念ながら機能するのはローカルリポジトリのみで、記録するのは変化だけです(たとえば、どこにも記録されていないファイルへの変更は記録されません)。

(main)$ git reflog
0a2e358 HEAD@{0}: reset: moving to HEAD~2
0254ea7 HEAD@{1}: checkout: moving from 2.2 to main
c10f740 HEAD@{2}: checkout: moving from main to 2.2

上の reflog には、main から 2.2 へのチェックアウトが表示されています。 それから古いコミットへの hard reset があります。 最新のアクティビティは一番上に HEAD@{0} のラベルで表示されます。

間違えて差し戻ししてしまったとします。 コミット二つを間違って捨ててしまう前の、0254ea7 を参照するコミットを reflog は保持しています。

$ git reset --hard 0254ea7

コマンド git reset を使って、マスターブランチを以前の状態に戻すことができます。 履歴を間違えて変更してしまった場合の安全策です。

出典 からコピー・改変しました。)

Git ショートカット

Git Bash

上記のコマンドに慣れてきたら、Git Bash のショートカットを作りたくなるはずです。 複雑なタスクを短いコマンドで素早く行うことができるようになります。

alias sq=squash

function squash() {
    git rebase -i HEAD~$1
}

このコマンドを .bashrc か .bash_profile にコピーしてください。

Windows の PowerShell

Windows で PowerShell を使っているなら、エイリアスや関数を作成できます。profile に次のコマンドを追加してください。 profile のパスは $profile に定義されています。詳しくは Microsoft のドキュメントサイトの About Profiles を参照してください。

Set-Alias sq Squash-Commits

function Squash-Commits {
  git rebase -i HEAD~$1
}

文献

チュートリアル

スクリプトとツール

  • firstaidgit.io - 検索可能な Git のよくある質問集
  • git-extra-commands - 便利な Git スクリプトのコレクション
  • git-extras - Git の 便利機能 -- リポジトリの要約、REPL、編集履歴の人口、開発者ごとのコミット率など
  • git-fire - 緊急時に(マージのコンフリクトを防ぐため)新しいブランチに全ファイルを追加・コミット・プッシュする Git のプラグイン
  • git-tips - ちょっとした Git のコツ
  • git-town - 一般的でハイレベルな Git ワークフローのサポート http://www.git-town.com

GUI クライアント

  • GitKraken - Windows, Mac, Linux 向けの真正で豪華な Git クライアント
  • git-cola - Windows と OS X 向けのもう一つの Git クライアント
  • GitUp - Git の問題に対処する志向の強い方法をそなえた新しい GUI クライアント
  • gitx-dev - OS X 向けのグラフィカル Git クライアント
  • Sourcetree - シンプルさと強力さを兼ね備えた Windows と Mac 向けの美しい Git GUI です。で動きます。
  • Tower - OS X で動くグラフィカル Git クライアント(有料)
  • tig - Git のターミナルテキストモードインターフェース
  • Magit - Emacs のパッケージとして実装された Git のインターフェース
  • GitExtensions - シェル拡張・Visual Studio 2010-2015 プラグイン・スタンドアローンの Git リポジトリツール
  • Fork - Mac で動く高速で使いやすい Git クライアント(ベータ版)
  • gmaster - Windows で動く、三者間マージ、リファクタリング解析、セマンティック差分とマージのできる Git クライアント(ベータ版)
  • gitk - Linux 向けのリポジトリの状態をシンプルに見られる Git クライアント
  • SublimeMerge - 三者間マージ・強力な検索機能・シンタックスハイライトをそなえた驚異的に高速で拡張性の高いクライアント。活発に開発されている