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Firefox Logo License

dynamis edited this page Jul 12, 2019 · 6 revisions

Mozilla Firefox のロゴの取り扱いについて

TL;DR

  • アンオフィシャルブランディングロゴは明示的な著作権利用許諾が与えられていないように見える
  • 個人レベルでは Mozilla が容認しているため問題ないが、企業でリリースする製品などにおいては Mozilla から個別明示的な許可を得るか、利用せずに別のブランディングに置き換えるのが無難
  • オフィシャルブランティングロゴは Mozilla が用意しているガイドラインに従って利用する。カスタムブラウザなどで利用することは通常許諾されない。

オフィシャルブランドロゴについて

商標および著作権の両方を Mozilla が保持しており、ガイドライン などで許諾されている範囲以外の利用については個別明示的な許可が必要。Mozilla がビルドするオフィシャルブラウザと Debian などのごく一部例外的な OSS プロジェクトでのみ個別に利用許諾が与えられている。 登録商標リスト: https://www.mozilla.org/en-US/foundation/trademarks/list/

アンオフィシャルブランディングロゴについて

mozilla-central のソースツリーに unofficial branding ファイル群 が含まれているが、以下の通りこれに対してライセンスは設定されておらず、ロゴファイルの利用には Mozilla からの個別明示的な利用許諾が必要なファイルと思われる。

unofficial ファイルとして提供しいろいろな所で説明している文章などから、一般に第三者が利用しても構わないと許諾を与えているという解釈をすることで利用可能と考えることは出来るが、個人レベルならともかく企業の法務レベルではそのような解釈 (リスク) は認められないのが普通。

  • Mozilla のソースツリーのライセンスは about:license (license.html) に記載
    • デフォルトライセンスは MPL 2.0
    • 画像などは Creative Commons にするなどという記述はないので画像も含めて MPL 2.0 の元で提供されている
    • しかし MPL 2.0 では This License does not grant any rights in the trademarks, service marks, or logos of any Contributor という記述があり、商標・サービスマーク・ロゴは MPL 2.0 での利用許諾対象から除外される
    • 従って、ロゴファイルは別途明示的なライセンス記述がない限り OSS ライセンスで著作権の利用許諾がされていない
  • unofficial branding ファイルに対して個別ライセンスの明示はソースツリー上に見当たらない
  • unofficial branding ロゴファイルをソースツリー以外で配付・利用許諾している配布元は見たことがない
    • デザイナーのサイト にリストはされているがオリジナルファイルの配布元として掲載されているわけではないし利用許諾を行っているページでもない。
  • Debian による Firefox 商標利用停止問題が起きた当時 (2006 年) のやりとり では Mozilla 側は unofficial branding は Nightly/Alpha 版でありテスト・安定性・品質などがリリース版に相当しないことを表す意図で使われているためリリース品質を意図する場合に使うなといっていた
    • その後 Nightly なども専用のブランディングロゴが用意されたため Mozilla 謹製の Nightly/Alpha 版であることを示す意図は無くなっていると思われるが、安定ビルドに対して使うべきロゴではないという話が撤回されていない限り (というか例え Mozilla が撤回していてもユーザの解釈としては変わらないと思われるため)、テストビルドや安定性未検証のビルド以外では例え Mozilla から利用許諾が得られるとしても使うべきではない
  • unofficial branding ロゴは商標登録されていない
    • G-Fox は明らかに unofficial branding のロゴをベースにしているが商標上類似とみられるようなものではない。