携帯電話特有の機能を Rails 4.0 や Rack middleware で利用するためのプラグイン。以下の機能を備える。
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携帯電話のキャリア判別
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端末位置情報の取得
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GeoKit との連携
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端末製造番号、契約者番号等の取得
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IPアドレスの検証(キャリアが公開しているIPアドレス帯域からのアクセスか判定)
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IPアドレスの検証には jpmobile-ipaddresses が必要です。
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ディスプレイ情報(画面サイズ、ブラウザ画面サイズ、カラー・白黒、色数)の取得
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ディスプレイ情報の取得には jpmobile-terminfo が必要です。
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文字コード変換機能/絵文字のキャリア間相互変換
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メールの送信
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絵文字と漢字コードの変換
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メールの受信(experimental)
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絵文字と漢字コードの変換
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また Rails 4.0 に以下の機能を追加する
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ビューへの自動振分け
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位置情報取得などのリンクヘルパーの追加
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セッションIDをフォーム/リンクに付与(Trans SID)
他のバージョンの Rails については Versions : Jpmobile vs Rails を参照。
% rails plugin install git://github.com/jpmobile/jpmobile.git
% rails plugin install git://github.com/jpmobile/jpmobile-ipaddresses.git
% rails plugin install git://github.com/jpmobile/jpmobile-terminfo.git
% gem install jpmobile
% gem install jpmobile-ipaddresses
% gem install jpmobile-terminfo
環境変数 env にキャリアクラスのインスタンスが格納されています。また Rack::Request#mobile としても取得可能です。
case request.mobile when Jpmobile::Mobile::Docomo # for DoCoMo when Jpmobile::Mobile::Au # for au when Jpmobile::Mobile::Softbank # for SoftBank when Jpmobile::Mobile::Willcom # for Willcom when Jpmobile::Mobile::Emobile # for EMOBILE else # for PC end
あるいは
if request.mobile.is_a?(Jpmobile::Mobile::Docomo) # for DoCoMo end
<% if request.mobile? %> 携帯電話からのアクセスです。 <% else %> 携帯電話からのアクセスではありません。 <% end %> <% if request.smart_phone? %> スマートフォンからのアクセスです。 <% else %> スマートフォンからのアクセスではありません。 <% end %> <% if request.tablet? %> タブレットからのアクセスです。 <% else %> タブレットからのアクセスではありません。 <% end %>
class PcController < ApplicationController before_action :redirect_if_mobile def index end private def redirect_if_mobile if request.mobile? pa = params.dup pa[:controller] = "/mobile" redirect_to pa elsif request.smart_phone? pa = params.dup pa[:controller] = "/smart_phone" redirect_to pa end end end class MobileController < ApplicationController end
Rack::Request#mobile.position に位置情報が格納されます。
@latitude = request.mobile.position.lat @longuitude = request.mobile.position.lon
vendor/plugins/geokit以下にGeoKitがインストールされていると、Jpmobile::PositionにGeoKit::Mappableがincludeされる。したがって、
request.mobile.position.distance_to('札幌駅')
とすることで、端末と「札幌駅」との距離を求めることができる。詳細は geokit.rubyforge.org/api/index.html 参照。
端末側から通知されている場合、request.mobile.ident で契約に固有の識別子もしくは端末の製造番号を取得できる。両方存在する場合は契約に固有のIDが優先される。
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契約に固有のID (request.mobile.ident_subscriber)
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au: EZ番号(サブスクライバ番号)
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DoCoMo: FOMAカード製造番号
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EMOBILE: EMnet対応端末から通知されるユニークなユーザID
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端末製造番号 (request.mobile.ident_device)
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DoCoMo: 端末製造番号(FOMA, MOVA)
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SoftBank: 製造番号
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キャリアが公開しているIPアドレス帯域からのアクセスか判定する。
request.mobile.valid_ip?
ただし jpmobile-ipaddresses がインストールされていないか、スマートフォンの場合は必ずfalseとなる。
request.mobile.display で Jpmobile::Display クラスのインスタンスが返る。
画面幅 <%= request.mobile.display.width %> 画面高さ <%= request.mobile.display.height %>
ただし jpmobile-terminfo がインストールされていない場合はエラーとなるので注意が必要。
jpmobileを読み込むとDoCoMo、Au、SoftBankの絵文字を透過的に扱うことができる。
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Rails の場合は vendor/plugins に配置し、下記の設定を追加することで有効になる。
# Rack middleware を追加するメソッド Rails.application.config.jpmobile.mobile_filter or Jpmobile.config.mobile_filter
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下記の設定を追加することで、<form> タグの accept-charset が変更される。
# <form accept-charset="Shift_JIS" ...> などに変更する Rails.application.config.jpmobile.form_accept_charset_conversion = true or Jpmobile.config.form_accept_charset_conversion = true
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Andriod/iPhone では Google 絵文字や Unicode 6.0 絵文字が使われています。下記の設定を追加すると、互換性をもたせるために3キャリアの絵文字に変換することができます。また表示の変換も可能です。
Rails.application.config.jpmobile.smart_phone_emoticon_compatibility = true or Jpmobile.config.smart_phone_emoticon_compatibility = true
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携帯電話上では特に問題とならない。PCブラウザでテストする際に問題となるためのオプション。
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Sinatra の場合は下記のように指定する。
$LOAD_PATH << './lib/jpmobile/lib' require 'jpmobile' require 'jpmobile/rack' use Jpmobile::Rack::MobileCarrier use Jpmobile::Rack::ParamsFilter use Jpmobile::Rack::Filter get '/' do erb :index end
Rails のみ半角・全角の自動変換フィルターが用意されている。用いるには
class MyController hankaku_filter end
と指定する。またtextareaやhidden/text/passwordのinputタグで半角に変換したくない場合は :input => true を指定する。このときNokogiriが必要となるため、Gemfileに追記してインストールする必要がある。
class MyController hankaku_filter :input => true end
Jpmobile内では、各キャリアの絵文字はUnicode私的領域上にマッピングされ、管理される。このとき、DoCoMo、Auは公式サイト記載のマッピングが使用される。ただしSoftBankはAuとの重複を避けるため、公式のマッピングに0x1000加算しU+F001以降に割り当てる。テンプレート内ではUTF-8でエンコードするか、数値文字参照の&#xHHHH;形式で指定する。
絵文字は送出時に内蔵の変換表に基づいて変換され、携帯電話のエンコーディングにあわせて送出される。携帯電話から受信した絵文字は上記マッピングに基づいてUTF-8でparamsに渡される。
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DoCoMo、Auとの通信時にはShift_JIS、SoftBankとの通信時にはUTF-8が使用される。
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:hankaku=>true指定時は、カタカナは半角カナに変換されて送出される。携帯電話から送られた半角カナは全角カナに変換される。
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絵文字はキャリアにあわせて変換されて送出される。
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携帯電話からの絵文字はUnicode私的領域にマップされ、UTF-8でparamsに格納される。
ビューの自動振り分けを行うには、以下の設定が必要です。
class ApplicationController < ActionController::Base include Jpmobile::ViewSelector end
DoCoMo携帯電話からアクセスすると、
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index_mobile_docomo.html.erb
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index_mobile.html.erb
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index.html.erb
の順でテンプレートを検索し、最初に見付かったテンプレートが利用される。Auの場合は、index_mobile_au.html.erb、Softbankの場合はindex_mobile_softbank.html.erbが最初に検索される。
またiPhoneからアクセスすると、
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index_smart_phone_iphone.html.erb
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index_smart_phone.html.erb
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index.html.erb
の順でテンプレートを検索する。Androidの場合はindex_smart_phone_android.html.erb、Windows Phoneの場合はindex_smart_phone_windows_phone.html.erbが最初に検索される。
自動振り分けを無効化するには、アクションにおいて以下のように設定する
def index disable_mobile_view! end
以下のようなコードで、端末に位置情報を要求するリンクを出力する。
<%= get_position_link_to("位置情報を取得する", :action=>:gps) %>
class MyController trans_sid end
class MyController trans_sid :always end
trans_sid 機能を使う場合には、cookie session store を使用することができず、active_record_storeのgemパッケージが必要です。また Rails 4.0 では Cookie が使える場合にはそちらが優先されてしまうため、:always を指定した場合に問題になる場合があります。trans_sid を使用する際には、例えば config/initializers/session_store.rb で
Rails.application.config.session_store :active_record_store Rails.application.config.session_options = {:cookie_only => false}
として active_record_store を使用するように設定し、:cookie_only => false として Cookie を優先しないように設定します。このとき ApplicationController において protect_from_forgery の :secret を指定するか、あるいは protect_from_forgery を解除する必要があるでしょう。
また、
link_to "hoge", "/controller/action/id"
のようにリンク先を直接指定するとセッションIDは付加されません。
link_to "hoge", :controller => "controller", :action => "action", :id => "id"
のように指定する必要があります。
メールにて絵文字や漢字コードの変換、ビューの自動振り分けを行なうには Jpmobile::Mailer::Base を使う。
class MobileMailer < Jpmobile::Mailer::Base default :from => "[email protected]" def registration(to) mail(:to => to) end def receive(email) email end end
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デフォルトで ISO-2022-JP エンコードで送信
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docomo/SoftBank には Shift_JIS で送信
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au は ISO-2022-JP エンコードで送信
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ビューやレイアウトの自動振り分け
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docomo であれば app/views/mobile_mailer/registration_mobile_docomo.html.erb など
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受信に関しては、docomo/SoftBank でテストできていないため、実験版とします。
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テストして問題あれば随時報告してください。
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オプションに :decorated => true を追加すると、各キャリアのデコメに適したフォーマットで送信します。
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ただし docomo/SoftBank でテスト出来ていないため、実験版とします。
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jpmobileの開発に関しては こちら へ
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Shin-ichiro OGAWA <[email protected]>, Yoji Shidara <[email protected]>