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見出しの平面表示

関係の見出しは、[ /a /b ] のような項目の並びです。 入れ子の関係に対しては、[ /a /b /g [ /b /c ]] のように、 見出しも入れ子になります。 このノートでは、見出しを平面に展開して表示する方法を考えます。 甲州計算機のバージョン 0.50 に対応します。

まず、関係写像 p が項目 /a /b からなる関係を出力し、 q が項目 /b /c の関係を出力するとします。 その見出しと、交わりの見出しを平面表示すると、つぎのようになります。

p            q            p | meet q
[ /a /b ]    [ /b /c ]    [ /c /a /b ]

/a           /b           /c
/b           /c           /a
                          /b

入れ子関係は、項目の並びを右に深くし、階層的に表示するとします。

pg : p | group /g q       gc : pg | for /g ( pick /c )
[ /g [ /b /c ] /a /b ]    [ /g [ /c ] /a /b ]

/g /b                     /g /c
   /c                     /a
/a                        /b
/b

さらに深い階層があるとき。

gc | for /g ( group /h r | for /h ( cut /c )) | add /e ( /g/h/d )
[ /e /g [ /h [ /d ] /c ] /a /b ]

/e
/g /h /d
   /c
/a
/b
  • この例は head-5.k に含まれています。

見出しの平面表示に、型と代表値とその出現回数を表示すると、 関係の要約として使えるでしょう。 甲州記法では、ひとつの項目に、複数の型の内容が入ることがあるので、 そのときは、型の種類だけ行をとって表示します。

/g /b : num 20 (3)
   /c : num 10 (1)
      : text 'C1 (1)
/a : num 10 (2)
/b : num 20 (3)