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1_Overview
CanSatとは惑星探査を目的とした模擬的なローバーである.CanSatを製作する過程は実際の人工衛星を製作する過程と似ており, 日本やアメリカを中心として宇宙教育の一環として製作されている.

CanSatは大まかに「ランバック方式」と「フライバック方式」に分けられる.
Schrittは前者のため,ランバック方式について説明する.
まず小型ロケットやクレーンによって上空から投下される.その後,パラシュートなどの減速機構を用いて軟着陸し,
ゴールまでのセンサーなどを駆使して到達することを目指す競技である.ゴールに用達する方法は自律制御と遠隔制御があり,
競技によって異なる.Schrittでは遠隔制御を採用したが,自律制御もできるようなセンサーを搭載している.
Schrittとは私たちがこのキットで製作されるCanSatの名称で,ドイツ語で「段階,ステップ」という意味がある. これはSchrittを製作する人たちが自分の状況に合わせて,オプションを段階的に選択しCanSatを製作してほしいという思いから名づけられている. Schrittの特徴は大きく分けて,以下の3つである.
- 4G通信によるアプリからの遠隔操縦
- 製作方法の公開
- 画像認識によるゴール推定 この節ではこれらの特徴について説明する.
最初に4G通信によるアプリからの遠隔制御について説明する. 4G通信を行ったCanSatは非常に珍しく,私たちは今までに聞いたことがない.4G通信を採用することで, スマホが通信可能な場所であればどこからでも操作することが可能になっている.また,アプリについても自分たちで開発しており,Google playにて公開している.

次に製作方法の公開についてである.私たちは今までCanSatの製作方法を公開してこなかった.しかし,初めてCanSatを作る人たちにとって,製作方法の例が少ないのはCanSatを作るにあたりハードルが高い.そこで,私たちは自律制御から遠隔制御まで幅広く対応できるようなCanSatを製作し,製作方法を公開することにした.また,このCanSatの大きな特徴として,自分たちの目的に合わせて,センサーなどを取捨選択することができるということが挙げられる.
最後に画像認識によるゴール推定である.私たちはOpenCVを用いて画像認識を行った.GPSのみでゴールに到達することは,GPSの誤差に左右されるため難しい.そこで最近のCanSatでは,カメラを搭載し,画像認識を行っているものが増えている.Schrittも画像認識ができるようにカメラを搭載しており,ゴールすることを目指せる機体となっている.

私たちのチームはSchrittを第20回種子島ロケットコンテストCanSat部門遠隔制御カムバックに出場した.種子島ロケットコンテストは日本最大級のCanSatの大会である.毎年全国から約50チームがCanSat部門に参加しており,優勝を目指して競い合っている.
そこで私たちは見事ゴールにタッチし,優勝することができた.

プログラムを実行、アプリを実行した際に発生した問題や損害については一切責任を負わない.
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ラズパイ
各pythonファイルの冒頭に参考にしたサイトなどが貼ってある.
また,コードのライセンスについてはLICENSEファイルに記載されている.
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アプリ
アプリで使用したライブラリのライセンス等はアプリ内に記載されている.