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AMD OpenVX (AMDOVX)の環境構築
AMDはOpenVX ImplementationとしてAMD OpenVX (AMDOVX)をリリースしています.
(2016/3/27時点で最新バージョンは0.9.1です)
また,AMDは以下のリポジトリで公開しています.
ここではOpenVXのコア実装であるamdovx-coreをVisual Studioで使うための環境構築について紹介します.
GitHubからamdovx-coreのソースを取得します.
ここでは2016/3/27時点で最新の0.9.1を用いることとします.
また,以降の説明ではamdovx-core-0.9-beta1.zip
を展開し,C:\dev
以下に配置したものとします.
詳細は公式のREADME.mdのPre-requisitesに記載がありますが,筆者の環境で動作させるために必須だったものについて抜粋します.
- CMake 2.8 or newer download.
- OpenCV 3.0 download.
- OpenCV_DIR environment variable should point to OpenCV/build folder
具体的にはCMakeとOpenCVを事前にインストールしておきます.
変数OpenCV_DIR
については後述します.
また,OpenCVは2016/3/27時点で最新の3.1を用いました.
- Visual Studioコマンドプロンプトを開く
- Visual Studioコマンドプロンプトでamdovx-coreのディレクトリ(ここでは
C:\dev\amdovx-core-0.9-beta1
)に移動する -
amdovx-coreのディレクトリに以下のバッチファイルを作成して実行する(
VC_VERSION_NUM
やOpenCV_DIR
は適宜ご自身の環境に合わせて書き換えてください)
:: 環境変数の設定
set SOURCE_DIR=%~dp0
set BUILD_DIR=%SOURCE_DIR%\build
set VC_VERSION_NUM=12
set VCVARSALL_BAT="C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio %VC_VERSION_NUM%.0\VC\vcvarsall.bat"
set ARCH=amd64
set GENERATOR_NAME=Visual Studio %VC_VERSION_NUM% Win64
call %VCVARSALL_BAT% %ARCH%
mkdir build
cd build
:: CMakeの実行
cmake.exe ^
-G "%GENERATOR_NAME%" ^
--build "%BUILD_DIR%" ^
-D CMAKE_CONFIGURATION_TYPES="Debug;Release" ^
-D CMAKE_DISABLE_FIND_PACKAGE_OpenCL=TRUE ^
-D OpenCV_DIR="C:/dev/opencv-3.1.0/build/install" ^
%SOURCE_DIR%
:: amdovx-coreのビルド
devenv /build "Release|x64" /project "openvx" amdovx.sln
変数OpenCV_DIR
にはOpenCVのインストールディレクトリを指定します.
また,amdovx-coreはOpenCL 2.0の機能を用いた実装を有効にすることも出来るのですが,
筆者の環境ではOpenCL 2.0の機能を使うことができないため,CMakeオプションにて-D CMAKE_DISABLE_FIND_PACKAGE_OpenCL=TRUE
を付与することでOpenCL利用を無効化しています
(公式のREADME.mdにもその旨が記載されています).
ビルドが成功するとC:\dev\amdovx-core-0.9-beta1\build\openvx\Release
ディレクトリ下に以下のライブラリが生成されます.
- openvx.lib
- openvx.dll
環境変数PATH
にopenvx.dllがあるディレクトリ(この例ではC:\dev\amdovx-core-0.9-beta1\build\openvx\Release
)を追加しておきます.
Visual Studioでプロジェクトを作成し,以下のパス,ライブラリを設定します.
インクルードパス:C:\dev\amdovx-core-0.9-beta1\openvx\include
ライブラリパス:C:\dev\amdovx-core-0.9-beta1\build\openvx\Release
ライブラリ:openvx.lib
筆者は以前作成したサンプルプログラムをamdovx-coreを使い動作することを確認しました.
また,前述のサンプルプログラムでは画像ファイルの入出力にOpenCVを用いているため,
プロジェクトに対してOpenCVのパス,ライブラリも設定しています.
本記事ではOpenVXのコア実装であるamdovx-coreをVisual Studioで使うための環境構築について紹介しました.
筆者は以下の環境で動作確認しました.
- amdovx-core v0.9.1
- OpenCV 3.1.0
- Visual Studio Professional 2013 Update5
- Windows 10 Pro(64bit)